第32話創作は逃げない

モモはマサノリ君の失恋の相談を聞いて

やっぱり失恋は珍しいものではないんだと思った。


国分寺駅北口の街も再開発されて新しくなっていた。

モモは大袈裟だが自分の今までの事を振り返っていた。


自分も好きだった人にフラれ

いとこに裏切られ

幸運にも絵本編集者にスカウトられ

友人が家をめちゃくちゃにしたけど許し

絵本を出版した。

けど、売れなかったから絵本作家として大成はしなかった。

でも、人生において鮮やか時間が過ごせて満たされた。


ん?

満たされていい物なのか?

でも、絵本業界はシビアな世界だった。

ハングリーにあがいても一回嫌われると関係ない人になる。


モモは生活してると当然だけど

得るものもあれば、失うものもあるもんだとおもった。


でも通り過ぎる人たちにはプラマイで感謝したいと思った。

人との出会いは自分が成長できるからだ。


あれこれ思いを巡らせていたら自分の部屋に着いた。

この間、浅草橋でたくさんのスパンコールを買った。

これを使いお魚の刺繍のイヤリングを作るのだ。


「夏はやっぱり涼しげに淡い水色のオーロラカラーのスパンコール!

 これに限る!!創作は楽しい!!」


モモはバイトではまだ春川君の事が気になりストレスになるが

些細なことは許せるようにと思うモモであった。

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誕生日から自分は主人公じゃないと思えたら 音咲 なほこ @momoyuyuyu

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