読む人によって解釈が変わる、何処までも不思議な小説です。

文学的ですがメルヘンチックでもあり、どこかホラーを感じさせる小説です。
この不思議さは、私では言葉にできません。

現実世界を描いているようで、どこか別世界のことのように感じてしまう。描かれた母子は、本当に人間だったのかとすら思えます。

この小説に限らず、作者様の一連のシリーズものには、このような不思議な話が多いです。どれも、幾つもの解釈が可能なように思え、その点、極めて文学的でした。

このような小説が評価されるカクヨムであって欲しいと、強く思いました。
面白かったです。