文学的な語り口で進むこの小説は、読み始めた時には「これ、本当にラブコメ?」と思ってしまいますが、読み進めていくうちに、この物語がなるほど確かに「コメディ」であると感じるようになります。 主人公に、おちゃらけた部分は一切ありません。しかし反対にそれが読み手には滑稽に思え、そこにヒロインの儚さと健気さが加わることで、「切なさ」がこみ上げてきます…… って、いや、もうこんな下手なレビューでは紹介できない魅力がこの作品にはあります。多くの方に読んでいただきたい「ラブコメ」だと思いました。
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