あなたはいつも、ファインダー越しで。
- ★★★ Excellent!!!
写真部の先輩に想いを寄せる主人公の僕。春休みに、先輩を呼び出して桜の下の先輩を撮影する。新入生勧誘のためのポスターを作るため……、というのは主人公の思いついた理由だった。本当は、ファインダー越しの先輩を、もっと写真に収めたかった。
出来るなら、ファインダー越しではなく、素のままの先輩に見とれていたかった。しかし、そんなことは叶うことはなく――。
桜の描写が神がかりなほど美しい作品。
まるで、主人公の瞳を借りて、その写真を見ているような感覚になる。
視覚に訴える一作でした。
是非、御一読下さい。