未来へ――

高校生になった藍と、幽霊になってしまった初恋のお兄ちゃん優斗と、藍に想いを寄せながらずっと二人を見守ってきた啓太。

長く長くいつまでもつづいてほしかった、切なくもやさしい物語の完結編です。

どこまでも鈍い藍と優斗に泣いたらいいのか笑ったらいいのかわからなくなったり、どんどんいい男になっていく啓太の成長ぶりに驚いたり。

続編ではありますが、三人の関係性など必要な情報は随所で語ってくれているので、こちらからでもいけるんじゃないでしょうかね……?

前作から合わせると30万字以上の大作ですが、すいすい読めてしまうので数字を見てもあまり実感がありません。むしろ終わらせたくなくて、ぐずぐず引き延ばしていたくらいで。←

切ないです。さみしいです。けれどとてもやさしく、明るい未来を感じさせてくれます。

それぞれの初恋。
それぞれの未来。
心に響くラストソングを。
やさしくさわやかな未来の余韻を。
ぜひ、体験してみて。

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