【第7回】第1章 可愛い戦闘侍女が付きました⑤
* * *
夕飯ができたそうで、食堂で食事を
食堂には20人ほどが座れる長テーブルに俺の分だけが用意されていた。横に控えられるのは息苦しいし、
食事はどれもとても
メイン料理だったオークのステーキは絶品だ。あえて表現するなら、
1人での
「ん、お
「ああ、ありがとう」
日本人なので毎日の入浴は欠かせない。アリア様、
この世界の一般人は
貴族の使用人たちは、主人が入った後に利用できるために、主人が入浴希望をすると凄く喜ばれる。主人が入らない日は、当然使用人たちも入れない。お湯で
あまり入るのが
温くなる前にと思い1人で風呂場に向かっていると、サリエに見つかり
「ん! 声を掛けてと言っておいた!」
「ごめん、ごめん。どうせお風呂だし、1人で……」
と言おうとしたところで、あることを思い出した。そういえば、俺は1人でお風呂に入っていなかったのだ。
「サリエ、何
湯着という
「ん、リューク様の入浴中の護衛も有るので私も一緒に入る……」
凄く恥ずかしそうな声でそう言った。
「今日は1人で入るよ。護衛は脱衣所で待機してくれればいい。それに、その湯着結構薄いし、白い布だから
「……ん、問題ない……」
問題ないと本人は言っているが、どう見ても
「でも湯着を着ていたら、サリエ自身の体は洗えないだろ?」
「ん、後で【クリーン】の魔法を使うから
【クリーン】は
「サリエはどうしてそこまで俺に
「ん、拾ってくれたゼノ様に恩返しをしたい。養父や養母も凄く大事に
「ん? 以前に俺が助けた? サリエを?」
サリエの話を聞き思い出した事がある。俺は8年前にサリエに会っていたのだ。
それはサリエが母を
この公爵家は領内の北に位置し、
貴族が飼っていた犬が
『……マスター』
『うわっ! びっくりした! 急に声掛けないでくれ……』
すっかりナビーの事を忘れていた……急に声を掛けられ心臓がバクバクいっている。
『……ナビーの存在自体を忘れていたのですか……
『ナビー、忘れていてごめん。凄く良い情報ありがとう』
過去の情報まで引き出せるとは……意外とナビーちゃんは凄いな。
『……サリエは学園の
だからここまで尽くそうとしてくれるのか……なんて
「あの時の女の子がサリエだったんだね。俺も覚えているよ」
「ん! 覚えていてくれて
「でも、無理に
「ん、あるじを入り口で待たす侍女とか聞いたことないので
「俺がいいと言っているのだから、別にいいんじゃない? 入浴しないと衛生的に良くないよ」
「ん、【クリーン】掛ければ浄化できる」
「ちゃんと入った方がいいに決まっているでしょ?」
俺が入浴した後に無理やり風呂に行かせたのだが、サリエは3分で出てきた。
どうあっても俺を待たせたくないそうだ。湯船に入ることもせず、頭と体を同時にさっと洗って湯をぶっかけてきただけのようだ。
何日もこれが続くのも
入浴後にサリエを部屋に呼びだし明日の予定を伝える。
その前に気になる事があるので聞いてみる。
「サリエ、いつもお風呂上がりの濡れた
「ん? よく
俺の
「サリエ、ちょっとおいで」
「このまま聞いてほしい。
「ん、主人との
「俺もさっき見てびっくりしたんだけど、今現在俺の種族レベルが1なんだ」
「ん? 1って?」
「生き返ったことによって、レベル1にリセットされちゃったみたい」
「ん、それってどういう事? 凄く
俺は【クリスタルプレート】を呼び出して、サリエにも見えるように設定した。
通常だと第三者には見えない仕様になっているのはお約束だね。
「ん! 見てもいいの?」
「ヤバイから、一応見といて」
【クリスタルプレート】に映し出された俺のステータスを
「ん! やばい……私の小指一本で死にそう……」
「だろ? なので、明日は朝一からレベル上げに行こうと思う」
「ん、外に出るのは危険!」
「いや、むしろ安全だよ。こっそり早朝に
「ん、
「俺はレベル1だから、
「ん、リューク様が安全
髪を乾かしながらの会話だったが、サリエは
サリエは前髪が搔き上げられ、顔が見えているのも気付いていないようだ。
完全に髪が乾いたのを
「乾いたよ、サリエの可愛い顔がよく見られたから嬉しいよ。明日も俺に乾かさせてね」
「んみゃー! 顔見られた! はぅ!」
手で前髪を押さえて顔を
「で、サリエのステータスも見せてくれるか?」
サリエは
サリエのレベルは28もあった。
「サリエ? 騎士隊長のカリナさんに勝ち
「ん、スキル構成と
構成
「じゃあ、明日は6時に出発ね。今からシェフに言って朝食を5時30分に、お昼の弁当もその時間に用意してもらっておいてくれ。
「ん、分かった。
【期間限定公開】女神に騙された俺の異世界ハーレム生活 回復師/ファンタジア文庫 @fantasia
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