おとうとがすき!

なお

第1話 「おとうとがすきだ!」

突然だが、私は大翔が好きだ。


いつからこんな事を思い始めたのかはわからない。

でも、私は大翔が好き。


と、ここまで大翔への愛を語ってもこの小説を読んでいる人には大翔が一体誰かはわからないよね・・・。

私が2歳の頃、弟として生まれてきた大翔。

大翔が小さかった頃はすごい可愛かった。まあ、今もだけど。


年齢がまだ近かった事もあって、すごく仲良かったと思う。

一緒に学校行ったり、帰りは大翔が待ってくれてたり、一緒にお風呂入ったり、とにかくいつも一緒だったんじゃないかな。

最近は一緒にお風呂入ってくれないんだよね。ちょっと寂しいなぁ・・・。


だってさ、最近大翔にくっつこうとするとさ、大翔がすぐ

「やめろよ」とか、

「近づくなよ気持ち悪い」

とか言われるんだ。前はくっつかせてくれたのに・・・。


あぁ、こんな話すると子どもの頃を思い出すなぁ・・・。

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