おとぎ話の世界で起こる、不可思議な殺人事件

不思議の国のアリスをモチーフにした、童話のような雰囲気が特徴のミステリーです。

全ての物語は主人公が見たただの夢。
しかしただの夢のように支離滅裂な内容ではなく、その中身は舞台を活かしたガチガチのファンタジーミステリーです。
特殊設定があるからこそできる、ファンタジックでエキセントリックな謎の数々。
謎だけでなく、ギャグとシリアスの切り替えも非常に上手い作品です。

別のレビュアーさんは『無無意識の庭の殺人』を推していましたが、僕は『六散分離の兵の殺人』が一番のお気に入りです。