価値観が異なる者同士が辿りつく結末、それは重く暗いですが、でも……。

村人から蔑まれる立場にある『先生』と近くの山に住む『鬼』の金花、ある出来事をきっかけに二人は出会い……。

読みやすい文章と趣深いストーリーにも心惹かれますが、移り変わる季節の情景が大変美しいお話です。
テーマは重く、答えに惑うものばかりですが、ラストは希望に満ちていると感じました。
妖怪やあやかしものがお好きな方におすすめですが、ぜひ多くの方に読んでもらいたいです。