不器用な、ぶきような、なんて不器用な純粋抽出のファンタジー

時々、我を忘れて読んでしまう作品っていうものがあって、
今作はまさにそれ。
引きこもりの錬金術師が、実家を追い出されて――から物語が始まるわけですが、非常にどこをとっても無駄のない展開で、ぐいぐいと引き込まれる。

うまく言葉にできない
伝えられない
誤解を生む。
コレって、誰しも、何らかの経験をみんなしているんじゃないかと思うんですよね。
今作はハイファンタジーですが、
ファンタジーというフィルターを通すことで、
こんなにもコミカルで、
でも時に目頭が熱くなって、
主人公を、そして【彼】をきっと応援したくなるに違いない。

ネタバレはなし。
多くは語りたくないけど、
どのキャラも愛すべき存在で、ぐらいは言わせてください。

本当に素敵な物語なので、
是非、一読を。
きっと、スクロールもフリックすることおもどかしいくらい、
世界の虜になっちゃいますから。

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