腹立つほどに眩しい
『生きることは死ぬことで死ぬことは生きること?』
ごちゃごちゃした馬鹿みてえな言葉を並べてる化学の教師の話を流しながら一人そんな哲学じみたことを考えていた
「神田!聞いてるのか!」
何も聞いてねえよ。俺、今忙しいんだわ
家計簿つけないといけねぇし、今日の夜の献立も考えないと……
ってか、今日特売日じゃね…?昼12時から安売りじゃね…?待てよ、今の時刻は11時45分……で、ここから歩いて15分のところにスーパーがある…授業が終わるのは12時少し前で………
「やっべ!!!」
走れば間に合うか!?財布持って、鞄は…いらねぇな、…急げ俺!!!!!
「おい神田!どこ行くんだ!」
「るせぇな!!こんなもん受けてる暇なんてねぇんだよ!!!」
返事はする俺偉い。マジで偉い。
「間に合ったぁ…」
野菜もお得に買えたし…満足満足。
「んあ、?空輝じゃん」
「…何してるんですかセンパイ…」
「かわいー後輩の為に手伝いでもしてやろうかなと」
「余計なお世話っす」
「お前な…言いたいことはわかるけどそんなこと言ってる暇も無いだろ…」
嫌がるのは知っている
人の手を借りるのが大嫌いなのも長年こいつを見てきてわかっている
可愛い妹と弟の為に身を削る姿
まだ、こいつは高校生なんだ
だから少しだけ先輩らしく居させろ
「いや、なんで奢られねぇといけねぇんすか」
「これは先輩命令だぞ。奢らせろ…この間の合コンの罰ゲームで誰かに奢れって言われてんだよ」
生と死は紙一重 雪火 @yu0424
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