文字という概念に疑問符を叩きつける

文字とは、人が意思疎通を可能にするために、生み出された道具である。
これはまるで生き物のように、人の意思を受けてさまざまに進化を遂げてきた。
特に、日本語という文字は表意文字と表音文字が入り混じり、その時代を生きる人々の思考を直に受け止めやすい言語、文字だ。
仮に、人々が考えることを止めず、さまざまな文字や文章を作り上げ続けたとき……文字は、最終的にどういうことになってしまうのだろうか。

この作品は、そんなことを思わせてくれた作品だ。
文字という形、文章という形、小説という形。それの在り方を、考えさせられる作品だ。

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