やられた!すごいの書く人がいるもんだ。秀逸なる短編。絶対オススメ

主人公である数学科の学生『僕』は、就職試験の面接に苦しんでいる。

他の学科に比べて、数学は研究成果など無くく、ただひたすら勉強したことしか面接でアピール出来ない。

そんな彼に救いの手を差し伸べたのが、就活マナー。彼はマナーを学び、身につけて、最終面接まで持ち込むことができた。

そこで待っていたのは、机の上にペットボトルを置いてはいけないが、ペットボトルを置いてくださいと云う難問。

私だったら何て答えるだろう。本気で考えた。一番目の回答者と同じ答えが浮かんできた。コーラは持って行かんけどな、とか突っ込んだりして。

二番目、三番目の人の回答は思いつかなかった。すごいな、感心した。あと思いつくのは、机の少し上の方から落として、置いてはいません、落としただけですと嘯くか。

そして最後の主人公の『僕』の回答は。

ゼノンのパラドックスは、「アキレスと亀」「届かない矢」が有名だが、これは前者の方なのか?間違ってたらすみません。

やられた!ブラボー。面接合格おめでとう!思わず拍手しそうになった。

が、最後の最後で、ええ〜っってなった。しかも理由が洒落てる。ちゃんと伏線回収!

控室に落ちてたペットボトルはどう関連してくるのだろうと思ってたけどやっぱり伏線だった。

すごいの書く人いるんだなって、ただただ感心した。

これは読んだ方がいい。既に沢山の★がついてるけど、より多くの方々に読んでいただきたい逸品です♪

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