デビュー済みですが参考になれば幸いです

一田和樹

私の個人的な経験で恐縮ですが、参考になれば幸いです

すでに作家になっているので募集内容に反しているかもしれません。

参考になればと思ってやってきました。

私は自分に特別な才能や運がないと考えています。そこからのスタートですので、自分に才能や運があると思っている方の参考にはならないことをあらかじめ申し上げておきます。

また、実力と受賞は関係ないと思っています。


もし新人賞受賞に実力(そういうものがあるなら)が結果に反映されているならば、 落選回数>予選(1次、2次、3次)通過回数>最終候補回数 になるはずです。

私の場合 落選回数>最終候補回数>予選通過回数 になっています。

投稿回数59、最終候補4回、1次以上通過3回

(『戦績の偏り=予選通過より最終候補になった回数の方が多い』より https://kakuyomu.jp/works/1177354054888031782/episodes/1177354054888184069 抜粋)


*投稿時代の私には熱意というかやる気はありましたが、やる気という点では何年も専門学校に通ったり、仕事を辞めて投稿に明け暮れたり、就職せずに投稿していたりする人たちの方がずっとあると思います。私は1年半過ぎたの段階でほぼ受賞を諦めていました。直後に受賞のお知らせをいただいたんですけど。


●質問1.何故、作家を目指そうと思ったんですか?また、どの作家になろうと思いましたか?(ラノベ、純文学、ライト文芸など)

【回答】仕事をやめて次の仕事をどうしようかなと思った時に、子供の頃になりたかった小説家、マンガ家、落語家が浮かびました。小説家がデビューしやすそうだったのでやってみました。

文章を書くのが好きだったので、どのジャンルでもよかったです。なのでほとんど全ジャンルの賞に応募しました(1年半で70作応募だとそれくらいやらないと無理という話もあります)。

デビュー後の現在でもお誘いがあればどのジャンルでも書きます。


●質問2.プロットを書く際、工夫している事はなんですか?

【回答】簡単に申し上げますと、投稿時代はプロットを練る以上に毎日たくさん書くことを優先していました。

その理由は「誰も売れる小説、よい小説を見極められない」だから受賞は運=確率。確率であれば試行回数=投稿回数を増やせば受賞できると考えたからです。プロットを書く時間を惜しんで書いていました。

デビュー後の今でも編集者のためにプロットは書きますが、全然それに縛られないで書いてしまうので終わってみるとだいぶ違っていたりします。

詳しいことは下記をご参照ください。


 1年半で70回投稿して受賞2回、最終候補6回になった話 投稿戦線異状なし

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054888031782/episodes/1177354054888031859

 第9話 速筆の掟 物語でなく会話と設定を書く。プロットではなくシーンを書く。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054888031782/episodes/1177354054888061609


●質問3.文章力を上げる為にどんな勉強をしていますか?

【回答】ひたすら書く、ひたすら読むにつきます。


●質問4.魅力的なキャラを書くためにどんな工夫もしくはどんなことを気をつけていますか?

【回答】すみません。あまりそういうことを考えたことがないです。デビュー後、キャラ設定の修正を編集者から求められることはたまにありましたが、キャラについて考えるのはそういう時くらいです。


●質問5.風景描写、心理、人物描写において大切にしている事や読者により的確にイメージさせやすくするためにしている事はなんですか?

【回答】キャラ設定をする際に(しないことの方が多い)細かく設定することと、「神は細部に宿る」と考えていますので、一見どうでもいい細部を加えることで臨場感やリアリティを出そうと思っています。それ以外はあまり考えたことがないです。


●質問6.長編を書く際、同じ物語を書き続けるコツはありますか?

【回答】最初は長い話を書けなかったんですが、「長編を書こうと思っても短くなるなら、10冊くらいの大河小説を書こうと思えばいんだ!」と発想を変えたら書けるようになりました。投稿を開始する前に小説を書いたことがほとんどなかったので、あまり参考にならないかも……

あとはひたすら毎日決まった量を書き続けました。


 第4話 2009年1月の記録 最初の難関「長編が書けない」からのダ・ヴィンチ文学賞最終候補

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054888031782/episodes/1177354054888040791


●質問7.この作家やこの作品は、物語を書く上で勉強になる。という作家や作品を教えてください。

【回答】中島敦『李陵』、R・A・ラファティ『七日間の恐怖』


●新人賞について

 蛇足ですが、新人賞を狙う場合は下記も参考になるかもしれません。私の知る範囲で選考過程や授賞後の生存確率などを整理しました。受賞してデビューしても書き続けられなかったら悲しいですよね。賞によって生存確率はかなり異なります。大手出版社であってもダメな賞はありますし、大手出版社でなくても生存しやすいこともあります。過去の統計ですが、同じ角川グループでもスニーカー文庫が生存確率28%なのに対して電撃は59%とレーベルの違いも大きいです。


 第47話 ここでしか読めない生々しい新人賞の話=必読箇所をまとめました

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054888031782/episodes/1177354054888148345


募集対象と異なるにもかかわらず、突然に乱入失礼しました。

問題ありましたら、削除していただいて結構です。

また追加の質問などありまたら気軽に声をかけてください。

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デビュー済みですが参考になれば幸いです 一田和樹 @K_Ichida

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