第9話 速筆の掟 物語でなく会話と設定を書く。プロットではなくシーンを書く。
これはあくまで私がやっていたこと、そして今もやっていることです。万人に向いているかどうか全くわかりません。なので効果は保証の限りではありません。
まず、最後の推敲に入るまでは完成度を考えずに、なんでもいいからとりあえず書きました。なにしろ小説なんてほとんど書いたことがないので、語彙力や表現力などあるはずがありません。そこで躓いたらたくさん書けません。
最初に全体のプロットを作る必要はありません(あった方がいいけど)。ちゃんとした文章を書く必要もありません。どちらも時間かかるし、立ち止まって考え込む可能性の高い落とし穴です。だから止めました。
1.核=メインを決める。ストーリー、トリック、キャラ、泣かせるエピソード、なんでもいいんですが、核となるものを決めます。
2.核を効果的に見せるシーンをいくつか考えます。簡単なメモで充分です。
3.そのシーンをつなぐためのシーンを考えます。たとえば、恋人が死んで泣いているシーンが「2」にあったら、死ぬ原因やふたりのなれそめを描くシーンです。
4.書きやすいシーンを会話と設定だけ書きます。ちゃんとした小説の体裁=物語を書こうと思うと手が止まります。会話と設定なら書きやすいはずです。
5、全てのシーンを書いたらくっつけて、ちゃんと小説っぽい文章に直してゆきます。矛盾や足りない箇所がないか確認し、必要に応じて修正、追加します。
6.もしどうしても書けない時は下記を書く。
・登場人物の来歴紹介
・舞台となっている土地の紹介
・世界観や設定の解説
・動植物、名所など作中に出てくるものの紹介、解説
・天気、風景の描写
そして重要なのはひとつでもシーンを思いついたら書くこと、シーンが思いつかなかったら6をやることです。そうするとなにも決まっていなくても書き始められます。
最初に全体像が思いつかないことがあっても書きます。核がないと無理ですが、最初ひとつのシーン、核さえあれば、まずそこを書き、そこからじょじょにシーンを増やしてゆきます。
とにかく書けるところから書く! 大事なのは毎日必ず4=本文を書くことです。プロット作りや構想で時間をとらないでとにかく書きます。
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