続く人の繋がりを簡潔な言葉で書いた作品だと思いました。はえあるはるなど中の歌も素敵でした。昼の月が間違い探しで薄い青の早春の空にまぎれておりぬしろくまのオセロは氷を引き裂いて地球の白がまたひとつ消える
葵は見ている景色、感じた想いを、三十一字の世界に変える。三十一字の世界に交わることができるのは、三十一字の世界のみ。自分の世界にたった一人溶け込んで来た相手への想いはたった六字。「逢いたいな」二人の世界には届かない。葵の成長と共に増える想いの文字綴る恋心。それは、とても綺麗でちょっぴり切ない。読んでいないのはもったいない!まだ、お読みでないなら・・・いやお読みであってももう一度読んで頂きたい珠玉の作品!
短歌を絡めた、素晴らしい物語です。みずみずしさがいいですね…。