概要
ある時期までおれは、家電は鳥のように空を飛ぶものだと思っていた。
中学最後の冬。高校受験が迫り、息が詰まりそうな日々を過ごしていた主人公の関谷雄一(せきや ゆういち)は、逃げるようにやってきた裏山で不思議な出来事を目撃します。
そこから始まる秘密のある転校生との交流の話です。
「どうやらこいつが――いやこいつらが、家電が空を飛んでいく現象の元凶だったらしい」
そこから始まる秘密のある転校生との交流の話です。
「どうやらこいつが――いやこいつらが、家電が空を飛んでいく現象の元凶だったらしい」
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!最後のボイスレコーダーで、君の声に会えたから。
中学三年の受験生の主人公は、家電は空を飛ぶものだと思っていた。何故なら、その光景をずっと見て育ったからだ。しかし、誰もそれを信じてくれる人はいなかった。そんな中、転校生がやってきた。彼は浮き沈みするラジオを持っていた。それを見た主人公に、転校生は自分の正体を明かす。
転校生は、家電の不法投棄場所にいつもいた。主人公も転校生と親しくなり、そのガラクタの山で会うようになった。転校生は使える物を捨てる日本人を、不合理的な人々だと思っていた。そのガラクタの中から、転校生は自分の故郷に家電を秘密裏に送っていた。そんなガラクタの中から、ペン型のボイスレコーダーがあった。
主人公は転校生がいつもラジ…続きを読む