雪女の嘘

作者 来冬 邦子

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★★ Very Good!!

御伽噺って如何様にもアレンジできる素材なんだ、と言う好例です。
この作品の雰囲気って…と思案してたら、auのCMを思い出しました。あんな感じです。
御伽警察のキーワードで次々と続編が上梓(?)されそう。次回は、浦島太郎の亀と、日本神話に登場する因幡の白兎で物語を紡いでくれないかなぁ。イソップの競争物とは別の趣向で。
星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。

★★★ Excellent!!!

悪を悪として捉えず、それどころか人を人としても描かず、もっと言えば世界の常識を斜に構えて鼻息で飛ばすくらいの姿勢で書かれているのが最大のポイントであり魅力。

軽いタッチで書かれてはいるけども、奥に潜む筆者の思想が随所に現れていて思わずツバを飲み込む場面も。

読めば狸の見方が変わる物語。

★★★ Excellent!!!

猛吹雪に見舞われる尾根を歩く若者――。
と、日本の昔話ならではのどこか仄暗い気配がしっとりと漂う序章から一転、第1話では、カフェにて女子トークで盛り上がる二人のヒロイン、「鶴の恩返し」のおつうと「雪女」のお雪。

ええと、カフェ?
おつうとお雪が女子トーク?
ていうか、「鶴の恩返し」と「雪女」が混ざってる!?

と、突っ込む暇などありません。
次々と起きる笑いの渦に巻かれているうちにあれよあれよと物語は殺人事件の解明へ!

他の作品も読ませていただきましたが、日本の昔話をテーマにしたパロディで、この作者様に勝る書き手はいないと思います。
シュールで、笑えて、芸が細かくて、今回も思い切り楽しませていただきました。

新感覚の日本昔話ミステリー、面白いです!

★★★ Excellent!!!

「鶴の恩返し」のおつうと「雪女」のお雪。
日本昔ばなしに登場する二大ヒロインの夢の共演が実現しました。

行方不明だったおつうの元夫の死体が発見され、御伽警察の敏腕刑事が捜査に乗り出します。

元夫はなぜ死んだのか。
明かされる過去。
愛憎渦巻く人間関係。

上質なミステリーをご堪能あれ。

BGMはもちろん○曜サスペンス劇場で🎶

★★★ Excellent!!!

「雪女」、「鶴の恩返し」といったら誰もが知っている日本昔ばなし。

そこに登場する雪女と鶴が、本作ではダブルヒロインとなって、有名なおとぎ話に新説を作り出します!

なんと、おつう(鶴)の元夫を殺した容疑者が捕まったというのです。
一体それは誰なのか……。

そしてこの物語で忘れてはならない存在が「御伽警察」。
御伽話に関わる事件を管轄している団体とのことで、ネーミングも設定も、大好物で、物語内での活躍ぶりも最高でした!
御伽警察とともに事件の犯人を探る!!

妖怪であるお雪とおつうはもちろん、人間サイドの登場人物、それから御伽警察サイドの動物たち、それぞれのキャラクターが愛らしくて、このお話自体が現代の御伽話のようです。
なにやら重々しい事件内容ですが、登場するキャラクターたちに癒され、ほのぼのした内容となっています。