冒頭二行。月明かりの射す夜の階段で、ショーペンハウアー(本物)があの眉間と下唇の下にシワの寄った顔でこっちを見ながら座っているのを想像して吹き出し、腹が捩れるほど笑いました。
おかげでカラスの姿とあの何かを渋るようななんとも言えないショーペンハウアーの顔が二重に連想されて、立ち去る時のセリフもなんというかシュールでおかしく聞こえました。
個人的には非常に面白くインパクトも強かったのですが、童話というか児童文学的な話の流れや「暗い階段が怖い」というお話とはそれてしまって残念でもありました。
ですがショーペンハウアーのインパクトは非常に強かったですし、可愛らしい話でほっこりしました。
ありがとうございます。