終わりに
この度は「ビジネス書にありがちな21+8つの事」を最後まで読んで下さり誠にありがとうございました。
この作品の中では、ビジネス書というのは「勉強したフリをして偉くなったと勘違いするためのものだ」という身もふたもない言い方をしました。
一時期話題になった「就活のマナー講師はみんながマナーを知ってしまうと失業してしまうので新しいマナーを延々と作り続けなくてはならない」という死ぬほど不毛な事実がありますが、ビジネス書というのもそれに近い位には不毛ではとは思います。
それもこれも人間が「面白い」ものや「楽しい」ものが「正しい」事よりも重要視されているからであって、これはもはや「人間のサガ」とでもいうべきものでしょう。
さらにビジネス書という「本」である以上、必ず「売り上げ」を上げなくてはなりません。そのため、恐ろしい事に「面白く」て「楽しい」けど「
だからこそビジネス書を読んでも成功しないんです。当たり障りのない「優しい嘘」を並べて「選ばれた特別な人になった気にさせている」だけなんです。
最後になりますが、本当に役に立つビジネス著というのも極めて少数ながら存在します。それを紹介して終わりにしようかと思います。
「バビロンの大富豪」
「あるあるその1 金持ちの習慣を真似しろと言い過ぎ」で出てきた本。個人的にはビジネス書における名著中の名著、究極の1冊とも言える本。「100年近く」刷り続けられ売れ続けているのがその証明。
舞台こそ3000年以上昔の古代バビロンですが、現代でも通用する英知が詰まっている本です。
物語調になっていて読みやすく、分厚いくせに書いてあることがするすると頭に入ってくるのも稀に見る出来のよさです。
「凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク」
「魔法のセールストーク」とは言うものの実際には魔法でも何でもなく「誰でも出来る」「当たり前」な事しか書かれていません。
「だからこそ」きちんと読めば誰でも身に付く技術でもあります。特に営業成績が低迷している営業担当のサラリーマンには強くお勧めしたい1冊。
ちなみにこの本は、「コラム4 タネの分かった手品ほどつまらない物はない」でも少し出てきた「タネを明かすと「ああ、そうですよね。確かにそう言われてみればそうですよね」としか言ってくれなくて意気消沈している……」という人が書いた本です。
「投資家が「お金」よりも大切にしていること」
本編には特に出てきませんでしたが私が読んで役に立つなと思った本。お金にまつわる間違った常識を溶かしてくれる良著。
内容は濃いものの本自体は薄いので気軽に読め、何度も読み返すのに向いています。
特に本著で「日本人線」と名付けている「清貧」つまりは貧しくても清らかでいるという美徳と、「汚豊」つまりは金持ちになるためには汚れなくてはいけないという思想を「清豊」つまりは清らかでなおかつお金を稼ぐという説得力のある思想で論破しているのは目からうろこ。
あなたの人生が少しでも良い方向に向かえば、という祈りを込めて終えさせたいと思います。
最後まで熟読していただき、まことにありがとうございました。
あがつま ゆい
ビジネス書にありがちな21+8つの事 あがつま ゆい @agatuma-yui
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