コラムその7 本は権威にならない
有名な人はとにかく本を出しますが、これは一種のステータスとして機能しています。
少なくとも日本においては今でもなお「出版=すごい!」として扱われているところが多いです。
が、『本を出した程度』で信用してはいけない場合もあります。というのも……
「自費出版」
というものがあるからです。これは早い(そして俗な)話、
「出版社に札束ビンタして本を出させる」
というものです。カネさえ積めば本というのは素人が思ってるよりもずっとずっと簡単に出せる物なのです。
「本が出ている=無条件にすごい!」
という方程式が頭の中にある人はこれでコロリといきます。
本を出しても内容がゴミなら何の価値もありません。むしろ著者の権威に傷がつきます。
実際、「ワクチンは危険! 害であるし、国家の陰謀が見え隠れしている!」なんていうトンデモ本が今この瞬間も売られていますからね。
ワクチン否定本のように価値はないどころかむしろ「いない方がいい」という「存在自体が害悪」というトンデモ本なんて数えきれないほどあります。
それを出している作者も「ああコイツはこんな事言うクズなんですね」と思われてしまいます。
更には
「○万部突破!」と帯に書いている本もかなり多いですが、これも例えば「5万部突破=5万人が買った」とならない場合もあります。
例えば
「20冊買ったら著者と会食できる権利をあげる」
等と言ってキャンペーンを企画して「1人に何冊も本を買ってもらう」ことも可能なのです。
あえて特定はしませんが、どこぞのアイドルグループがやっている手法と全く同じです。
今回のコラムでは
・本はカネさえあれば案外簡単に出せる
・1人に何冊も買わせるキャンペーンをすれば○万部突破も案外簡単にできる
というのを覚えていただければいいでしょう。
騙されるなよ、お前ら。
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