カウンターを挟んで語られる、女の妖艶さと愛らしさの裏には

森があり、戦争をしていて、境界線にバーがある。簡潔な描写ではあるが殺伐とした様子がありありと浮かんでくる文体は読みやすいです。
バーのマスターである不思議な元人間と、ひょっこり現れた女。訪れる度、おんなへの表現がまさにカクテルの塩梅のように揺れているように思えました。