プールに海獣が現れたことから始まる不思議な物語。その光景は、東京の川にアザラシが流れ着いた時を彷彿とさせます。そんな世間の現実感をこの作品は上手に表現しています。主人公の心の動きが夏の情景とともに鮮やかに浮かんできました
スイミングスクールにまさかの海竜が!現実に非常に近い世界で、非現実な存在が受け入れられている社会というのが、大変絶妙で面白かったです!そして、出会いと別れ。この短い物語で流れる月日の中で、少し懐かしく寂しい気持ちが丁寧に描かれていて、作者様の筆力の確実さを感じました。
もっと見る