予想外すぎる
- ★★★ Excellent!!!
おもしろかった。笑った。
ゾンビはなぜ自分がうろついているかも、なぜ生けるものを襲うのかも自分ではわかっていない。もう感染した存在だ。死者だ。自分たちのようにしっかりとした自我もないし、わけも分からず動いている。
生きている自分たちとは、一線を画する。
けど、その線は、本当にもっと先にあるものだろうか?実はもう、自分はとっくにその線を踏み越えていないだろうか?そんなメッセージを感じました。
「自分」というものをしっかり持っていないと、いつでもゾンビになってしまう。
読んでいる読者がすべてその対象になり得るという仕掛けにも脱帽でした。