5、自己嫌悪

僕は昔から、自分の事が嫌いだった。

手先が不器用なところ、人とコミニケーションを取るのが、

下手くそなところ、自分の体格も、顔も何もかもが、

コンプレックスだった。

中学生の時に、ノコギリで木を切る授業で、

木ではなくて、わざと自分の手首を思いっきり、切った。

保健室に連れて行かれて、保健室の先生に、

「もっと自分の体を大事に、してあげてください!。」と言われた。

嫌いなものを大事にできるわけがないと僕は思った。

イライラしている時、気分が落ち込んでいる時は、

自分の体に、八つ当たりをして、気分を落ち着かせてきた。

嫌いな自分の体だから、いくら傷をつけても、

体がダメージを受けても、僕自身は、平気。

こうして僕の体には、自分でつけた自傷行為の傷が、増えていった。

ハサミで自分の手の甲を白い骨が、見えるまで、突き刺したこともあった。

自分の手の心配よりも、血が止まらない、治療費が高くなりそうだな。

ということしか、考えていなかった。

今は自傷行為は、あまりしない。

非生産的な行為だと、思い始めたからだ。

4番目の弟は、自分の部屋が、血の海状態になるまで、手を傷つけた。

4番目の弟は、川に飛び込み自殺未遂も、している。

川に飛び込むのは、高所恐怖症なので、できないが、

包丁で自分の部屋を血の海状態に、する事は、僕にもできる。

後始末が、大変だから、しないけど。

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