時代に翻弄された一組の男女

古い文体で描かれる戦時中のお話。
個人の力では抗うことの出来ない荒波に翻弄された人々が、必死にその生を全うする様子が胸を打ちました。

「灰が埃に取り代わつた頃」
この、表現がとても心に残りました。