プロレスファンもそうでない人も。これは一人のマスクマンの成長の物語。

  • ★★★ Excellent!!!

プロレスラーは何時だって強くなきゃいけない。
リングの上では勿論の事、ふと街中で見かけたときでも「デカイ!ヤバイ!」と思われるのがお仕事だと良いおっさんになった今だって思っています。いや、今だからでしょうか。

でも、この小説はそんなプロレスラーも生身の人間で、僕たちと同じように悩んだり、迷ったり、一つ一つ壁を乗り越えて、一歩ずつ前へ進み、ようやく花道を歩むことが出来たんだ。そう、教えてくれます。

文章もとても丁寧で綿密に、まるで目の前に四角いリングがあるような錯覚を覚えるほど生々しく描かれています。勿論、試合外での描写も素晴らしく、何時しか主人公やそれを取り巻く人物達に惹きこまれ、気付けば全力で感情移入していました。

プロレスファンも、そうではない方も最後まで胸を高鳴らせながら読むことの出来る素敵な小説です。ここまでお読み頂いた方は是非、この下のタイトルを押してみて下さい。

ちょくちょく挟まれるマニアックなシーンに「?」が浮かんだ方は、某動画サイトでその単語を検索をしてみると、より臨場感を味わいつつプロレスファンへの第一歩を踏み出せるかもしれません。

蛇足では御座いますが、学生の頃に見た獣神サンダーライガーのお姿を今一度私に思い出させてくれました。有難う御座います。