世界と彼女の位相差、あるいは空の赤さと魔法少女

烏丸 凛太郎

プロローグ

「世界の創り変え」

  時に創作物の世界の中の主人公が、みっちもさっちもいかない状況の中でやってのける強行打開策。ご都合主義とも取れるような神にも等しい力で元と違う世界に創り変える。全く違う世界にするか、ほんの少しの改変かは色々あるにせよ、多くは悲劇的未来の回避が目的だ。


 往々にして改変後の世界でほとんどの人はそれに気づかないし、実行した本人の記憶が消えているなんてのもある。もしかしたら僕等の住むこの世界も知らないうちに改変されているしれない。けれども平時からその可能性を疑うことなんてありえない。普通は。



「君はさ、時間軸に対する事象の連続性の不確かさを考えたこととか…ある?」



 しかし、昨日までなんの変哲も無いクラスメイトだった「彼女」は僕にそう問いかけた。


 どうしようもなく根拠のない推論。でも当たり前の日々の中にちょっとくらい非日常が紛れ込んだっていいじゃないか。



 これは、世界を救ったしれない「彼女」に関する考察とその備忘録。

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世界と彼女の位相差、あるいは空の赤さと魔法少女 烏丸 凛太郎 @zawa2supersonic

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