第14話 さらばラオス また逢う日まで

 北半球の11月とはいえ、東南アジアは暑い。ラオスも例外ではなく日中は30度を超える気温に強い日差しが降り注ぎ、夜間でも20度を下回ることは稀だ。今回の旅行中も基本的に短パンに半袖で問題なく過ごしてきた。しかし11月の日本の気候はそんな恰好を許してくれるはずもない。成田空港に着陸したのは午前7時。機内アナウンスによれば外気温は10度を下回っている。空港内は空調が効いているとはいえ、やはり半袖で過ごすにはつらい気温だ。この肌に染み渡るような寒さが、旅行中の気分を一気に日常まで引き戻してくれた。


 ほぼ勢いだけで決めたような今回の旅行、特にみるものはないよと言われていたラオスだったが、実際にラオスの地に立ってみれば、人も、自然も、食べ物も、刺激が多く楽しい旅だった。これだから行き当たりばったりの旅行はやめられない。さて、次はどこに行こうか。また適当に検索してみよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

メコン川に沈む象使いの夢 ニット @knit

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ