第2‐1 迷子のドラゴン
種族自体が違う存在が複数集まり成り立っている首都地域にはたまに妙なビジネスがある。
その一つが「巡査ゴブリン向け民間アパート」
巡査という身元と給料の保証、群れるのが大好きというゴブリンの性格、場合によっては警察が直属に寮として借り上げてくれると目の付け所が良く人気。
しかしこの刑事志願のゴブリンはそういう所には住んでいない。住みたかったが空きがなかった。というわけで下町の下宿暮らし
「兄ちゃん」
下宿先の息子が朝起こしに来る。
下半身は馬のケンタウロス。家族はみんなで一階。二階はゴブリンやオーク、ミノタウロスなどに貸している
ケンタウロスなので下半身は馬。二階の部屋は使いにくいのだ。
「兄ちゃん。起きてよ」
「今日は非番なんだよ。寝かしてくれ」
「兄ちゃん警察だろ。困ったことが起きたんだよ」
その一言に起きるゴブリン。真面目なのだ。損な性格。
「あぁ、旦那」
「旦那って呼ばれる年じゃありませんよ」
下宿先から出てきたゴブリンを囲む住人。近くで住んでいるケロべロス代表で声をかける。
「いいじゃありませんか。旦那。みんな困ってるんです」
「何が起きたんですか?」
「ドラゴンってやつでさぁ」
「そりゃ一人じゃ無理だ。誰か一走りして巡回してる巡査を呼んできてくれませんか」
首都警察特定犯罪選任捜査課 飛騨牛・牛・牛太郎 @fjjpgtiwi
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