聖夜の美女と野獣(半獣人)

※前のエピソードの続きです。



「今日は楽しかったな」

「ええ、姫様」


 カメリア宮殿の一室で、二人の男女が談笑していた。


 一人はアルマ帝国第四皇女、ララ・アルマ・バーンスタイン。

 もう一人はアルマ帝国が守護神の(自称)使い魔、フェイス。


 つい昨日、晴れて恋人となった二人は、冬の寒さにこらえるように、そして今までの寂しさを埋めるかのように体を寄せていた。


「たくさん、買い物したな」

「普段はそんなに買わないですからね」


 二人はすっかり、クリスマス・イブを満喫していた。


「ところで、フェイス」

「何でしょうか?」

「近いぞ」


 ララが体を触れ合わせようとするフェイスを、それとなくたしなめる。


「わざとですよ、ララ様」


 しかしフェイスは取り合わず、その筋肉質な体をララに触れさせる。


「ふんっ、甘えんぼめ♪」


 ララはあっさりと、それを受け入れた。

 そしてフェイスをしっかり抱きしめ、唇を奪う。


「ふふ❤」

「ッ!?」


 不意打ちのキスに、フェイスは戸惑う他なかった。

 その間にも、ララはフェイスの口を貪っている。


「……ぷはぁっ❤」

「はぁ、はぁ、はぁ。もう、ララ様……襲ってしまいますよ?❤」

「襲いたいのだろう? さあ、来い、フェイス❤」


 ララはゆっくりとドレスを脱ぎ、長身にして豊満な胸を持つグラマラスな肉体をさらし始める。


「我慢なんてしませんよ、ララ様❤」

「ああ❤」


 フェイスはララの両肩に手を当てると、ゆっくりと押し倒した。


「では……いただきます」

「ふふ❤」


 そして、フェイスが熱をあてがった後……二人は溶け合った。


「んっ❤」

「あん❤(コッチも、大きくなっていたな……❤ ふふ、ギチギチだ❤)」


 互いに熱を感じながら、それぞれのモノを擦り付けあう。

 立場も理性も無く、そこには理性のみが残っていた。


「んんっ❤ そこだ❤ ふぁあっ❤」


 ララはフェイスの引き締まった肉体に縋り付き、一心不乱にフェイスを求めていた。


「ひゃぅっ❤ 待てっ❤ 激しい❤」


 だが、フェイスは構わずララを貪り続ける。

 子供を作らんとする為に。


「やらぁ❤ 凄いよぉ❤」


 普段の威厳はどこへやら。今のララは、ただ快楽を貪る一人の女と化した。


「……」


 対するフェイスも、ひたすらに自らをララのグラマラスな体に、自らを打ち付けていた。


「あっ❤ あっ❤ あっ❤ らめぇ❤」


 その勢いが余りにも激しすぎて、ララはまともに呼吸が出来なくなる。


「……んむっ❤」

「んんっ❤ んちゅぅっ❤」


 その上、フェイスに強引なキスをされたのであっては、息苦しいだけだ。

 だがその息苦しさすらも、今のララにとっては快楽に変換されていた。


「んっ❤ んちゅっ❤ んむぅ❤(ふふっ……❤ アソコは元より、唇も、胸も貪られたのではな……❤ もう、貴様からは逃げられんな、フェイス❤)」


 快楽にとろけながら、ララはフェイスと唾液を交換する。


「……❤」

「んんっ❤(えっ? 待て、膨らんできて……❤)」


 と、フェイスが限界を示し始めた。

 ララはピクピクとうごめくソレを感じながらも、フェイスをしっかりと抱きしめる。


「んんっ❤ ぷはっ❤(ふふ……❤ さあ来い、フェイス……!❤)」


 ララは先んじて、フェイスの頭を押さえ、自らの胸に吸い付かせる。

 そして……


「………………ッ!❤」

「んんんんん~~~~~~~っ!❤」


 フェイスはララの中で、一度目の限界を迎えたのであった。


「はぁ、はぁ……❤」

「はぁ、はぁ、はぁ……❤ ふふ、フェイス❤」


 ララはフェイスに軽いキスをすると、更にフェイスを煽った。


「今晩と明日の晩は、誰も邪魔する者はいないぞ?

 もっと味わいたいだろう?」

「……!❤」

「あんっ❤ 分かりやすい奴だな❤」


 すぐに立ち直ったフェイスに、再び組み伏せられるララ。

 結局、連続で十五回も、フェイスとララは愛し合ったのであった。



作者からの追伸


 有原です。


 頼まれてもいないのに、ララ様の「アァン❤」なシーンを追加しました。

 まあララ様はオモチャだから仕方ないね。



 ところで、黒田星子ちゃんが「AVに興味がある」と言っておりましたね。

 ですので、グレイスに頼んで、例のモノを持参しました。


 そう、「グレイスとハルトムートの過激なイチャラブシーン集」でございます!


     *


皇城にて6(一人称視点)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887344590/episodes/1177354054887619454


皇城にて7(一人称視点)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887344590/episodes/1177354054887621337


皇城にて8(一人称視点)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887344590/episodes/1177354054887621508


皇城にて9(三人称視点。過激描写注意)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887344590/episodes/1177354054887621619


上記四つの元の作品:二人の熱

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887344590


     *


 どうぞ、存分にお楽しみ下さいませ、星子ちゃん。

 アルブレヒト・ファルヴェード・ハーラルトが、壁から覗いておりますがね。


 では、今回はここまで!

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