たまにはマイナーチェンジも良いと思うのです

※今回登場するのは、ララとフェイス君です。



「うぅ……。

 明日はもう、12月の24日ではないか……」


 アルマ帝国第四皇女、ララ・アルマ・バーンスタインは嘆いていた。

 40にもなって(外見年齢は20歳です)、未だに彼氏が一人もいないのだ。


「寂しいよぉ……。誰か、私と付き合ってくれ……。

 そうだ、そう言えば、銀狐のアイツは……」


 懐かしい人影を思い浮かべるララ。

 かつて、共に戦った少年だ。


「今頃、何してるのだろうか……。ん?」


 と、ノックの音が響く。


「入れ」


 ララが促す。


 そこには、


「だ……誰、だ?」


 心当たりが全くないララは、当然戸惑う。

 男はララと同じ目線までしゃがむと(ララ様の身長は173cmを想定しておりますが、現在ベッドで横になっています)、ゆっくりと口を開いた。


「お久しぶりです、ララ様。

 銀狐のフェイスです」

「フェ……フェイス? えっ、待て……あぁっ!? お、お前が、か!?」

「はい」

「そ、そうか……」


 無理も無い。

 今のフェイスは、筋骨隆々、マッチョマンの美男子だ。かつての幼い姿は、影も形もない。


「ところで、どうしてここに?」

「そうですね……“寂しくなったから”ですね」

「というと?」


 ララが促すと、フェイスはじっとララの瞳を見つめ、言葉を紡いだ。


「ララ様に会いたくなったのです。


 ……というより、クリスマスをララ様と過ごしたいのですよ」


「えっ……えっ、えっ!?(待て待て待て待て、どういう事だ!? 確かに私は男が欲しいとは言ったが……まさか、フェイス、お前がか!?)」

「駄目ですか?」

「だ、駄目ではない! ない、が……(困ったな……。そんな真剣な表情で見られると、私もどう返せばよいか、悩んでしまう……)」


 ララは顔を真っ赤にしながら、しばし悩む。

 ややあって、フェイスの顔をじっと見つめ、返した。


「それは、『恋人になってくれ』、という意味か?」

「はい」


 即答だった。

 相も変わらず熱意マンマンのフェイスに、ララはあてられてしまった。


「わかった。まずクリスマスを一緒に過ごそう、フェイス」

「はい!」


 はしゃぐフェイスを見て、ララは「いつまで経っても、お前は甘えんぼなんだな」と、内心で笑っていた。



作者からの追伸


 有原です。


 

 身長と体重は以下の通りです。


  身長:189cm

  体重:97kg


龍野

「一応聞くぞ。

 お前は、俺の弟か何かか?」


フェイス

「違うよ。僕はクレド様の眷属」


クレド様(椿ちゃん)

「フェイスくんが、すごいことに……」


ララ様

「言われるまで誰だかわからなかったぞ」


 とまあ、反応はこんな感じです。


     *


 そもそもは、応援コメントへの返信から着想を得ました(またか、お前)。

 黒田星子ちゃんも、有原ことアルブレヒト・ファルヴェード・ハーラルトとお付き合いさせましょうかね。


 ところで、「アァン❤」なシーンですが、入れましょうか、ララ様? フフフ。

 では、今回はここまで!

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