19 そして、おしまい来て
現在、新居である。
ようやく最後の報告をすることができる。
まず展示会のその後であるが、音信不通だった同期(31日とは違う人)や、かかりつけ医、だいぶ昔にneccoで出会ってTwitterでつながるも全然連絡とってなかった人等々、本当にいろいろな人が来てくれた。上司やかかりつけ医については「ふつう来ないよ。猫ちゃんの人徳だよ」とオーナーさんが言ってくれた。そうかなぁ。
さて、ちょっとずつ報告をしてきた「使ったお金について」である。
途中で「今何にいくら使って累計このくらい」という話を何度かしてきたが、全部まとめて報告してしまおうと思う。
いわゆる経費になりそうなものが5万2000円ほど。展示会場のレンタル料をはじめとして、額縁など展示に必要なもの、DMの印刷代、搬入出のタクシー代などが含まれている。
これに趣味的要素である衣装代、残念ながら記録を取っていない会期中の交通費(地下鉄)が重なってくるので、6万5000円~7万円くらいの出費になったと思う。
売り上げのほうは1万5000円ほど。実質5万ちょいの赤字になった計算だ。
後悔はしていない。
文字通り「お金で買えない経験」であったし、neccoさんは画家としての吾輩の原点なので、そこを独り占めできたのは最高にうれしかった。ほかの作家さんのついでではなく、吾輩の展示を見に来てくれる人がいることもうれしかった。個展をしたからこそ再会できたひとがいてうれしかった。
実に幸福な展示会であった。
中には入念に準備をした個展でも「うまくいかなかった」と思う作家さんもいるだろう。勢い企画でぎりぎりまで描いててよくわかんないながらも大満足な吾輩はものすごくラッキーなのではあるまいか。
(条件次第だが)個展はいいぞ。
現場からは以上である。
ひとり舞台は晴れ舞台 猫田芳仁 @CatYoshihito
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
あんなのこんなのうまいもの/猫田芳仁
★30 エッセイ・ノンフィクション 連載中 344話
猫田芳仁の乱痴気書架/猫田芳仁
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 138話
おクスリ手帳/猫田芳仁
★6 エッセイ・ノンフィクション 完結済 5話
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます