第3話
水色の朝の光が窓ガラスを眩しく透過して、布団の上に優しく注ぐ。夢は起きた瞬間に急速にしぼみ、忘れられてゆく。はずだった。
家の中は異様に静寂が漂い、爽やかな朝にシュールな非日常を演出している。
戻るはずはなかったのだと気づいた。眠さから、確信に変化する曲線は正弦曲線のように突然立ち上がる。
どこか遠い場所から地球の自転で日本が昼と夜を繰り返しているのを観察しているような、身近で例えれば回転寿司で同じマグロの皿が回りつづけているような、やがてはそれが今起きている現象だと捉える必要がある。誰も関与せずに発生した現象。誰かが止めるわけではない。永遠に続くか、やがて捨てられるかの違い。
ぼくは死ぬのか?そんな気がした。
無題 ソーダ @soda_ice
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