概要
フリーターの淳は高校時代、幼馴染で美術部の仲間である美緒を不慮の事故で亡くした。以来、部活を辞め美大進学の夢も挫折。仲間たちとは離れ離れに。未だ失意の底から抜け出せないでいた。
やがて美緒の三年目の命日を迎えた七夕の夜、凍結していた美術部LINEグループに謎めいた通知が届く。
【みお】『久しぶり、元気にしてる?』
失くしたふたりの青春ラインが、世界線を越えて紡ぎ合う。すこし不思議で儚く切ない、奇跡の純愛ストーリー。
※通称『パラキミ』
◆登場人物
星野 淳(ほしの じゅん)
フリーター。高校時代に美術部の仲間だった幼馴染と死別。
織原 美緒(おりはら みお)
三年前に交通事故で他界。淳の幼馴染。
佐山 聡史(さや
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!心が震えて、泣いちゃいました。。
恋人が事故で亡くなってしまう悲しい物語なのかと思っていたら、、
突然の事故で亡くなった美緒。それなのに美緒からLINEが…?
好きな人への想い、仲間たちとの友情や恋愛が交差していきます。
美術に関する知識も興味深かったです。
物語の後半、美緒のLINEの謎に驚愕すること間違いなし!
プロの作家さんによる筆力はモチロンですが、想像を越えた構成力や緻密な理系の知識、ロマンティックな世界観にも本当に圧倒されました。
そして私が一番感動したのが、最後のエピソード。
こんなにも優しくて救いのあるラストってあるんだなって思いました。
ずっと我慢してたのに、そこで堪えきれずに泣いてしまった。
こ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「儚さと切なさ」、それを凌駕する感動。美しい奇跡の物語。
【みお】『久しぶり、元気にしてる?』
死んだはずの君からのLINE。これが物語のプレリュードだった。
物語は不可解なミステリーを含みながら、二転三転してゆく。そして、切なすぎる結末が。
この作品を一言で表すなら「美しい物語」でしょう。
登場人物は、主人公とヒロインは勿論、メインキャスト全員が切なさを抱えています。
その切なさが織り成す人間模様。祭人さんの真骨頂ではないでしょうか。
更には第55話の詩を読んでいるかのような表現。美しくありながら、切なく、胸を刺されるような感覚は筆舌に尽くし難い。
今回は人間ドラマでありながら、謎解きミステリー色も濃い目で、そこも良かったです。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!現代版人魚姫! 「糸」によって紡がれる切ない恋愛模様と謎。
死んだ幼馴染と、突然LINEがつながった。初めは主人公は、これはたちの悪い悪戯だと思った。もしくは、死んだ彼女の姉が成りすましているのだと。しかし、ただの成りすましや悪戯では、あり得ないことが起こる。さらに、彼女と繋がったLINEは、バイト数に制限があった。まるでそれは、「蜘蛛の糸」のような、つたなく、細い「糸」だった。これをきっかけに、主人公の止まっていた時は、再び動き出す。美術部の仲間との再会。大切な友人。そして恋愛模様。
さらにここから、複雑に絡み合った恋愛模様は、ミステリアスな展開を迎える。確かに彼女は亡くなっている。では、パラレルワールドの彼方から、LINEを送っているのは、本…続きを読む - ★★★ Excellent!!!恋愛、謎、涙、欲しいものが全て詰め込まれた素敵な物語です。
お世辞抜きに素晴らしい物語でした。
これだけ読み手の涙を誘うのですから、作者様もきっと泣きながら書かれたのでしょう。序章から読者をひきつける引力がものすごいです。物語が動き始めたと思ったら、もうページを捲る手が止まりません。
物語としては、パラレル世界?の『みお』は何者か?というメインの謎の筋ですが、そこに他のメンバーたちの恋愛を描くことにより、真実をぼかし、複線にかえる技術はすばらしいです。感服しました。キャラわけもはっきりくっきりとして見事です。
物語のラスト、いろいろな意味で登場人物たちや、読み手さえ救ってくれるようなファンタジックな仕掛けもあります。
シュタインズゲ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!嘘と真実の間で起きた、七夕の奇跡
高校生のときにもっとも大切な人を喪い、日々をただ虚ろに生きているジュン。そんな彼の元に、ある日死んだはずの織原美緒からLINEが届く。当初は訝しがるジュンだったが、数年振りに再会した『みお』を含む仲間たちと過ごすうち、少しずつ心が解かれてゆく。しかしLINE上でしか逢えない『みお』に、ジュンの心には愛遠しさとともに「自分が間接的に美緒を死なせた」という罪悪感がつのってゆく……。
この作品を読み終えてまず思ったのは「とてもやさしい」ということ。
誰もがお互いを思いやり、その中で生まれた嘘も、真実も、特別な想いも、仲間を大切だと思えばこそのもの。
誰かを一途に想うことが、時に傷付くことにもな…続きを読む