覚り。
「妖狐×僕SS」の雰囲気があると思いました。
「サトラレ」という映画は観ていないし、原作のマンガも読んでいませんけれど、
覚りの逆でバリエーションとも言えます。
要は新発見ではないのですね、覚りの物語。
素材は新しい必要がない。
十分消化して、自分の物語として出力すればよい。
むしろ素材が新しいと多くの人には理解されない恐れがあります。
ベストセラーというのは、そういう風にできています。
「君の名は。」のように。
「覚《さとり》トリ」は、ベストセラーになり得るものが備わっています。
素材がよいし、起伏があって、緩急があってと、よく練られたストーリーに、
愛すべきキャラたち。
素晴らしい。
家族の借金のため、一年間の奉公を決めた女子高生。
住み込み家政婦として働く家には美形の三兄弟がいた。
その三兄弟には、ある特殊能力が……。
この作品でまず共感するのは、主人公の明るくて前向きな姿ではないでしょうか。
逆境を乗り越え、前向きに生きる様は読み手に勇気を与えてくれます。
イケメン三兄弟の特殊能力により事件が発生、緊迫感のあるシーンも読みごたえがあり、読者の心を掴みます。
人の心を読む『覚』。
もしも自分に特殊能力があったなら、あなたならどうしますか?
まだ拝読途中ですが、続きが楽しみです。
(第40話 夜霧家への潜入 拝読後のレビュー )
主人公の紅葉という少女。
彼女がとある兄弟と出会うこととなったきっかけは、家族の借金の返済です。
悩み苦しんで、【逃げだしたい衝動】に駆られてしまうだろう、深刻な家事情。
ところが紅葉という少女はとても前向きで、物語を読み進めていく中紅葉だったらなんとかなる、なんとか出来るんじゃないか?……という、不思議な安心感に包まれていくのですが、レビューの最初に書いた通り紅葉が出会う兄弟。
彼らが秘めるある力と共に展開していく物語は、とても魅力的でこの先にあるものはなんだろう?……と続きを読まずにはいられません。
覚《さとり》とは何か?
紅葉のどこまでも続く前向きさを追いかけながら、皆様も是非この秘密を追いかけてみてください。
読み終えたあと物語の展開を考えていくワクワク感もまた、この物語の魅力であるかもしれません。
主人公・紅葉は家の抱える借金のため、一年間の奉公に出ることを決心する。
住み込みの家政婦として赴いた朝比奈家で出会ったのは、イケメン揃いの三兄弟。彼らは人の心を読める妖怪「覚《サトリ》」の血を引いているのだが、紅葉の心だけはどうしてか読むことができず……。
というわけで、あやかしを題材にした現代ファンタジーです。
ラブコメもありシリアスもあり。エンターテインメントが詰まっています。
最大の魅力は主人公の紅葉のキャラクター性でしょうか。
借金返済のために休学して働きにに出るという逆境にもめげず、明るく真っ直ぐに物事に当たっていく様子には感心することしきり。
芯の強い女性主人公をお望みの方には特にオススメできる小説と言えます。
主人公の紅葉は、父親の借金のために、とあるお屋敷に奉公することになります。
まさに悲劇のヒロインですが、特筆すべきは彼女の前向きさ、一途なひたむきさ。
これが、物語中であらゆる状況を覆す鍵となります。
覚の兄弟にとって、紅葉の力は特別なものですが、彼女が特別な存在になりうるのは、兄弟が彼女を求めるのは、やっぱり彼女自身のこの魅力によるものだと私は思います。
と、ここまで紅葉推しで書いていますが、
覚の兄弟は三人揃って年上・同い年・年下とあらゆるニーズに応えてますし、他の登場人物も魅力的です。
ストーリーも単調で無く、とってもドラマチック。
とりあえずまずは二章まで一気読みしてみてください。
きっとそのまま最後まで読んでしまうと思います。
最新話読了時のレビューです。
あなたは「人(相手)の考えていることが分かれば、いろいろ楽なのに」と思ったことはありますか?
おそらく、多くの方が思ったことがあるのではないでしょうか?
でも、実際はそんな簡単なものではありませんでした。
人の心が読めることは、人の心が「分かってしまう」ことと表裏一体で、
兄弟は自身の能力に苦しめられることになります。
また、その能力を利用しようとする人物にも狙われてしまいます。
そんな中、兄弟は「何故か心を読めない」紅葉の存在を知り招集。
紅葉の人柄もあり、兄弟は次第に心を開いていきます。
作風は天真爛漫な少女と個性的な兄弟が織りなす愉快な日常がメインです。
「相手のことが分からない」からこそ結ばれる絆がある。
そんな不思議な物語をちょっと覗いてみませんか?