36.オレンジ・エンドレス


 陸が圭太朗の船にひとり乗り込んで突撃、菜摘と里見氏のもとにきちんと帰ってきたその後。

 陸は父親の里見氏と東京へ帰ったと輝久叔父から連絡があった。

 梓はその時『菜摘さんは』と尋ねたが、叔父の返答は『まだあの定食屋で勤めている』だった。梓もその後、会うことはなかった。

 梓も酒造会社との打ち合わせやイメージラフ制作、そして方向性とコンセプトとデザインの決定まで持ち込むのに暫くは仕事に没頭することになった。

 幾日か制作のために夜遅い残業が続き、ついに梓はお腹を空かせて定食屋へと向かった。陸が東京に帰って一ヶ月近くは経っていたと思う。もしかするともう、菜摘はいないかもしれない。ちゃんと帰った気がする。そうであって欲しいと願いながら。

 暖簾をくぐりガラス戸を開けると。

「いらっしゃいませ!」

 溌剌とした菜摘の笑顔がそこにあった。梓は茫然とした。

 彼女はまだこの港町にいた。いったい里見氏とどう話し合ったのか?

「お仕事の帰り? お疲れ様。どうぞ、さあ、座って座って」

 戸惑う梓が店の中へ入るよう菜摘が席の準備をしてくれる。

「おひさしぶりです。陸君……お元気ですか」

「うん。大学に通ってる。サークルにも入ったみたい。下の子達も元気に学校に行っているみたいね」

「よろしいのですか……、その……」

「まだ、もうちょっとね」

 そのもうちょっとがなんなのか梓は怪訝に思った。なんのもうちょっとなのだろう? 里見さんと一緒に暮らすにはまだ躊躇いがある? 戸惑いがある? そこはよそのご夫妻の事情だろうから梓もそれ以上は聞けなくなった。

 しかも親父さんとおかみさんも『アズちゃん、待っていたよ』と微笑んでくれたのに、なんだかちょっと元気がないように見えた。

「おすすめはね、鰹のタタキ定食」

 菜摘に勧められた。そして梓も。

「季節ですよねー、おいしそう。これ頂きます」

「はい、お待ちくださいね」

 菜摘が注文を親父さんたちに伝え、また接客へと戻っていく。

 気のせいか。もの凄く輝いて見えた。どうしてかわからなかった。

 いつも通りに梓もひとりで黙々と食べ終え、会計へ。もちろん、菜摘が来てくれる。

「ご馳走様でした」

「松浦船長はいま留守なの? また海の上?」

 急に聞かれたが、どうしてか梓も自然に答えてしまう。

「はい。つい先日、また休暇を終えて海上に出ました」

「疲れた顔しているわよ。ちゃんと栄養とらないと、お仕事も力でないでしょう」

「お母さんみたいなこと言いますね」

「これでも三児の母ですからね。だから、疲れたらここに来て。ね」

 優しい姉に見えた。不思議な感覚だった。そして梓も微笑み返していた。

「はい。また来ます。いまクライアントのOK出るまで煮詰めている状態なので、きっとまたエネルギー切れ起こしますから」

「うん。待ってるね」

 滑らかで優しい手が釣り銭を渡してくれた。麗しい手だと思った。そして菜摘という女性は美しい人だと思った。圭太朗が愛した女性に相応しいことだっただろう、そう思えてしまった。

 そんな綺麗な菜摘の笑顔に見送られ、梓は帰宅した。その日の夜、梓がひとりで入ったオレンジバスソルトの入浴はほんわりと穏やかなものだった。


 その数日後のことだった。

 古港商店街の定食屋へと、また残業後に向かったが、ガラス戸を開けたそこにはもう菜摘はいなかった。

 違う中年女性が慣れない様子で立ち回っている姿が目に入った。また梓は入口で茫然とした。

「っらっしゃい!」

 親父さんが威勢よく出迎えてくれたが、その目はどこか申し訳なさそうな哀しい目をしていた。

 注文を取りに来てくれたのはおかみさんだった。彼女が耳元に囁いた。『お稲荷さんを持たせるけん、閉店間近にもう一度おいで』と。

 お稲荷さんをあげるのが本当の目的ではないことが、梓にもすぐにわかった。

 すぐそばのカフェで時間を潰して、お客が引いた頃、閉店前に梓は定食屋をもう一度尋ねた。

 そこで親父さんとおかみさんが教えてくれたのは、やはり『なっちゃん、東京に帰ったよ』だった。

「もう一度、梓ちゃんがこの店に食べにきた姿を見たら帰ると決めていたんよ、なっちゃん。次のパートさんも決まっていてね」

「そやから。この前、アズちゃんが、鰹のタタキ定食を食べた日が、なっちゃんにとってはアズちゃんとのお別れやったんやわ」

 お二人はそれを知っていたという。だからどこか元気のない顔をしていたんだと梓も気がついた。

「梓ちゃんがなにも気にせずにこのお店に来てくれる。それがわかったから、もう帰れるてね……。だから梓ちゃんが来るまでは、ここで働かせてほしいと旦那さんと約束していたんだって」

 あの日、菜摘が会計してくれた時の姿と、声と、笑顔と、優しい手の感触が一気に蘇ってきた。

 また来てね。疲れた顔して、ちゃんと食べなさいね。だって私、お母さんだもの。

 彼女のそんな笑顔と声がまた蘇ってしまう。

 なぜか梓の中で急に……、寂しさが込みあげてしまった。涙が出そうになった。自分でもよく判らなかった。

 しかし、そんな梓のどうしようもない顔を知ったおかみさんも泣きそうな顔で言ってくれた。

「梓ちゃん、だめだよ。やっぱりね、前の妻と今の彼女との間に友情なんてできんわいね」

「友情……なんて、そんなこと思っていません。でも……」

 親父さんも煙草を吸いながら、少し怖い顔で言った。

「二度と語り合えない戦友でええんやないか」

 おかみさんがうつむいた、涙を落としているのが梓には見えてしまう。

 そして梓にも親父さんの言葉はとてもしっくりした。

「二度と、会えない人になってしまったんですね」

「ほやけど……。梓ちゃんでよかった、と。なっちゃん泣いていたわ」

 ひとりの男性を挟んで、妻だ今の恋人だとやり合った間柄ではある。でも、梓も菜摘の言葉を聞いて泣いてしまった。

 わかってる。最後に笑顔で『さようなら』が言えない関係だったことも。

 でも梓も思ってる。やっぱり彼女は圭太朗が選んだ女性だった。ほんとうは素晴らしい女性。でもそれはもう圭太朗のものではなく……、そして梓がこれからも触れてはいけないもの。もう東京で待つ家族のものだった。


 


 明るかった関門橋がもう遠くに見える。圭太朗の船長室に遠い灯台の灯りだけが入ってくる。

 その中、デスクの灯りをつけて、梓は便箋を広げた。

 そこには、松浦船長にお世話になったお礼とお詫び、ひと晩一緒に操縦室で内航船の話をした思い出が綴られて、その後、陸の気持ちが溢れる文面があった。




小倉行きに乗っていた晩はなにも見えませんでした。でも帰りの松山行きの晩、船長さんが一緒にいてくれたブリッジ、そこで僕は知らない世界にいる気分でした。フェリーに乗るのも初めて、船の運航を司るブリッジも初めて、瀬戸内海を見るのも初めて、夜の海を往く船も、星空も、朝の海も、そして暗い海の中でも道が見えるように船を動かす船長に船員さんたちの働く姿、なにもかも初めてでした。いまの僕がもう一度見たいと思ってもすぐには見られない世界です。それを松浦船長が見せてくれたのです。

母を哀しませ、母が記憶を失うにまで追いつめられたかもしれない、元の旦那さんの仕事だとわかっていても、僕は、素晴らしいと思えました。

母と船長さんの間に辛いことがあったことは承知です。でも僕は、荒れる気持ちで船長さんに会いに行ったけれど、会いに行ってよかったと思っています。そう思ったら……、きっと母もそうだったのではないかと思えるこの頃です。船長さんのことを、旦那さんのことを忘れてしまった母のこと、そんな状態のまま母と結婚してしまった父のこと、許してください。そして僕たちのところに母を帰してくれて、ありがとうございました。


また瀬戸内に行きたい。船長さんの船に乗りたい、いつかまた会いに行ってもいいですか。


 



 そんな話も綴られていて梓は驚きながらも、だから圭太朗が嬉しそうにしているのかと微笑むことができた。


 手紙の最後にそれは書かれていた。

 

父と母が二人だけで旅行に行きたいと言っています。僕たち兄妹は、もう一度結婚式をしたらどうだと提案しています。

それから。母が『いつか梓さんにまた会えたらな』と泣いていた時があります。母にいろいろしてくださって、ありがとうございました。


 


 読み終えて、梓はそっと便箋を閉じ、そのまま圭太朗に返した。

 また涙が滲んでいた。そばにいる圭太朗もうつむいている。

「お返事書くの……?」

「いいや。これっきりだよ。梓と菜摘がそうであるように。俺も……」

 それでも圭太朗は男の子からの手紙を大事そうに、手帳に挟んで仕舞う。

「会いに来てくれたら会うよ。いつかそうなるかもしれないし、ならないかもしれない」

「そうだね。私も、そう。会える日が来たら会える気がする」

 もう分かつ間柄。里見一家とは。

 再出発をした彼らが幸せになったら、また違う出会いがあったなら、その時は『お久しぶり、お元気でしたか』と言えるかもしれない。


 オレンジティーを飲み干したところで、梓は船長さんの椅子を立ち上がる。

「もうこんな時間。圭太朗さん、深夜に交代なんでしょう。眠らなくちゃ」

「梓もな。夜明けのブリッジを見たいんだろう。そう思って、俺そのシフト時間にしてもらったんだから」

 この船に乗った目的のひとつだった。二人で一緒にブリッジの夜明けを見る。

 じゃあ、私は一般客室の二段ベッドで一度眠るね――と、荷物を持って船長室を出て行こうとする。

 黒い肩章に白いシャツ姿の圭太朗が、シックな黒いスーツ姿の梓を抱き寄せ『おやすみ』のキスをしてくれる。

 おやすみのキスなのに……。

「んっ……、ん、けい……」

 きつく抱き寄せられたうえに、深く奥まで愛されるキスで長い。でも、梓もそのまま彼の腕の力にまかせて力を抜いてしまう。だって……、久しぶりのキスなんだもの。

「なんだよ、今日は大人っぽいスーツ着て……」

 圭太朗の目が熱く潤んでいる。

「ムラムラしてきた」

 その通りなのか彼の下半身のそこが堅くなっていて、梓の身体に伝わってきている。

「ダメだよ……、業務中でしょう」

「あー、もう。元に戻ったら戻ったで、抱きたい時に抱けないこの辛さ」

 ちゃんと男の機能が戻って、いつだって梓を抱けるのに――と、圭太朗が梓の肩先でがっくり項垂れた。

「それから! 元カレと会ったとかなんだよ。それでこんな大人っぽいスーツを選んでいったのか?? そういうことなのか!?」

「え、違うよ。偶然会ったんだって。こういうスーツ、一着持っていたほうがいいって……滝田マネージャーが一緒に選んでくれただけ」

「あの、梓が賞を獲った時にやきもちやいた彼だろ」

 でも梓も穏やかに微笑む。

「うん、でも。私も、暗い海を抜けてきた。同じ大学の同期生同士、デザイナーとして頑張ろうねと話せたよ。ちゃんと私がしたかったお別れできたよ」

「そうか、そうだったんだ。良かったな、梓も」

 いつもの大人のお兄さんの微笑みで、彼が梓の黒髪を撫でてくれた。

「ね、朝の港――楽しみ」

 もう一度キスをして、少しだけお互いのシャツの下の体温を感じあって離れた。


 


 ―◆・◆・◆・◆・◆―


 


 最小音量にしていたアラームがスマートフォンから鳴って、梓はそっと目を覚ます。

 客室は真っ暗で、ベッドの目隠しになっているカーテンを開けて、通路の奥にある窓を見てもまだ空は暗い。

 それでも、梓は起きあがり、身なりを整えスケッチブック片手に甲板へと出た。

 真夏の深夜、船が切る風は心地よく涼しい。昨夜のブラウスとタイトスカートのまま、梓はブリッジへと向かう階段を上がった。

「あの、」

 ブリッジのドアを開けると、最小限の灯りの中で操縦ハンドルを握って前方を見つめている制服姿の圭太朗を見つける。

「梓か」

 彼が振り向かずに尋ねたので、梓も『お邪魔してもいい』と聞き返す。

「いいよ、おいで」

 まだ暗い海をじっと見据えたまま、彼が梓を見てはくれなかった。

「そこに椅子があるから座っていて」

「うん」

 操縦するカウンターがある側にパイプ椅子があって、梓はそこに腰をかけた。

「ごめん、いま」

「ううん、いいよ。お仕事して」

 操縦をしているところで、梓の相手はできないと言っているのだとわかった。

 まだ暗い海には、相も変わらず、船の光があちこちに見えた。それでも海峡で見た時より遠くに離れている。

「もうすぐ陸地や島、港が点在する海域に入るから、遠くに見える船だからとて油断できないんだ」

「そうなんだ。早く明るくなるといいね」

「そうだな。明るくなってくると、目で遠近がわかるから少しはほっとするよ」

 そうしてずっと目の前を見ている彼の横顔を梓はじっと見つめていた。

 持ってきていたスケッチブックを開いて、梓は鉛筆を動かし始める。

 見たかったんだ。この横顔。大人の頼もしいお兄さんの横顔でもなくて、素敵な男性の横顔でもなくて、ただ海と船のことだけを考えている船長の横顔を見てみたかった。

 それがいま目の前にある。梓は彼のこの横顔と視線に出会えて、いまとても幸せを感じていた。それを思うままにスケッチする。

 この横顔を忘れないようにしよう。離れている時、彼はこの顔をしているんだと。

 そうして夢中に描いているうちに、徐々に海と空が群青色からアメジストのような紫苑色に変わっていく。濃淡のグラデーションで変化していく空と海がブリッジの窓いっぱいに広がり始めていた。

「夜明けだ」

 圭太朗が微笑む。険しかった船長の頬がふと緩む時、海はとても美しい色合いに変わっていく。

 梓もスケッチブックを置いて、操縦ハンドルとレーダーがある場所にひとりで立っている圭太朗の隣に並んだ。

 先程まで青みのグラデーションだったのに、徐々にガーネット色の空と海になっていく。

「凄い。こんなにたくさんの色がいっぱい」

 空は群青と紫苑、水平線と海はガーネット。それは決して港にいるだけでは見られないものだった。

「圭太朗さん、毎日こんな素敵な海を見られるの」

「うん。でも、独りだとただただ過ぎていくだけだよ。今は、一緒に見たい人が隣にいる。これを梓に見せたかったんだ」

「とっても素敵」

 彼の腕に甘えたかったけれど、できなかった。いまその腕がこの船を動かしているから。

 やがて見覚えのある島が遠くに見えてきた。またタンカーや漁船などの船がまわりに近づいてきたように増えてくる。港が近いということだった。

「さあ、もうすぐ松山観光港だ」

「あと少しだね」

 お勤めとシフト交代まであと少し、お疲れ様――という気持ちで梓も彼に微笑んだ。

 するとそれまでじっと海上ばかり見つめていた彼が、その時になって梓を見つめている。

「危ないよ、前を見ていないと」

 時々前を確認しながらも、圭太朗がどうしてか梓になにかを言いたそうにしていた。

「どうしたの?」

「いや……、なんていうか……」

 彼の目線が海上へと戻った。船長の横顔に戻った。男の顔だった。

 その顔なのに、彼が船長の横顔のまま言った。

「港が見えてきた」

 彼の目線へと梓も向けると、島の向こうに城下町が見えてきた。そして港も。

 あっという間に日が昇り、海がまた青みを取り戻した。

「俺、梓と港に戻ってきた」

 その意味が梓にもわかる。それは梓も。

「うん、私もだよ。圭太朗さんが言っていたように、暗い海を抜けて、朝の港に来たよ」

 そしていま二人は一緒にいる。

「戻ったら、入籍しようか」

 宇和島のご両親にも、宇部の両親にも、既にご挨拶は済んでいて祝福してもらえていた。

 式は来年の春にする予定だったけれど――。

「うん、する。一緒になる」

 同じ夜明けを見たから。同じ港に戻ってきたから。その気持ちが通じたから梓もそう答えた。

 船長の横顔で前を見ていた圭太朗が、嬉しそうに目尻のしわを寄せる笑みを見せてくれている。

「じゃあ、こんな色の石の指輪を探そうか」

 港が近づいてきた島のそばの海の色。それがいま目の前に広がっていた。

「あ!」

 梓は目を見開いて、その色を見て声をあげた。

「どうした」

「この色、似てる! こんな感じだったの! 私が覚えている綺麗な常磐の海の色!」

 圭太朗も驚いて、島の海の色を凝視する。

 アクアマリンとコバルトブルーの色合い、透けて揺らぐ水面。

 いつか二人で見たいねと言っていた海がそこにあった。まったく同じではないけれど、梓にとってはあの時見た生まれ育った海辺の色合いを思わせた。

 それが、まさか、彼と一緒に港に辿り着いたねと見届けた朝に現れるだなんて――。

 圭太朗も驚いている。やがて、操縦ハンドルを握ったまま、彼が幸せそうに微笑んだ。

「石の色も決まったな」

「うん、嬉しい」

 そんな船長さんが、側にいる梓の黒髪へとそっと鼻先を近づけてきた。

「でも匂いはこのままな。オレンジの、甘い匂い。帰ってきたらこの匂いがするのがいい」

「お祖母ちゃんの入浴剤でしょ」

「もうな、あれとは違うから!」

 二人が会うようになったのもこの匂いのおかげ。懐かしいやりとりに一緒に笑っている。

「さあ。オレンジの街に帰ってきた」

 いつだって蜜柑やレモンに囲まれている、港の城下町。

 港についたら、そこで海をそばに、船乗りの彼を見送って待つ日々を過ごしていくの。


 ずうっとオレンジの匂いが私たちを結んで。

 寂しくなったらオレンジの匂いを思い出して。

 これからはずっと、オレンジ・エンドレス。




 ◆ オレンジ・ロンリネス 完 ◆


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オレンジ・ロンリネス 市來 茉莉 @marikadrug

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