最終選考の結果発表

 はい、お待たせしました。


 開催して1カ月かな? が経過して最終選考までこぎ着けました。


 この1カ月を思い出すと悪態を吐いて、こき下ろして、罵倒した……文字にすると最低な事しかしてきてないような感じがしますが、一応、真面目にやってきた事だけは信じて貰いたいと切実に思います。


 最近のは知りませんが以前の第一回の時にザッと見た感じ他のイベントでの感想、コメントします、や同じようなコンテスト的なヤツをしてるのを見ましたがそんな中身を見たかどうか分からないようなコメントとかされても……みたいのばっかりでした。


 酷いのだとプロローグだけ読んで「凄く面白いと感じました」的なコメント見た時、じゃ続き読めよ、って他人の作品だったけど思いましたしね。


 つまらないなら何がつまらないのか、分かる範囲でも書けよ、思ったのはそういうのを見た人に沢山いるんじゃないかな?


 所詮、一個人の感想だから偏りがあったりするのはしょうがないと思うし、間違う事もあるだろうさ。


 だけど、そのコメントを書いてるのは純粋な読者じゃない。


 お前も作る側の人間だろう? それでいいのかよって。


 綺麗な言葉だけを並べられて嬉しいと感じる気持ちもあるだろうが、何でもいいからコメント、感想が欲しいって思ってるヤツは読まれない、普通にコメントがこないって悩んでるヤツが大半のはずだろ。


 次に繋がる、引っ掛かりでもいいから知りたいと思わないのか?


 同じ作る側のお前、本当にそれでいいのか? と強くあの時、感じましたね。


 えっ? なんでこんなに熱く語ってるのかって?


 ただの毒舌で平気でこき下ろす私の自己弁護です(笑)


 では、忖度しないワタクシ節で発表していきましょう!





男なのに乙女ゲームのヒロインに転生した俺の味方は、悪役令嬢だけのようです ~ぐいぐい来すぎるイケメン達にフラグより先に俺の心が折れそうなんだが~


/綾束 乙


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054892302117



一言:残念ながら落選となりました。理由は大きく分けて2つになります。


 まず1つ目は、前回の先の期待値を読ませて貰った時から正直に言うと引っ掛かりを感じておりました。

 ただ、それが何なのかというのが分からず『なんとなく』を理由でコメントをする事を避けて分かってる範囲だけでコメントが前回の一言でしたが今回、やっと前回に感じた『なんとなく』の正体に気付けました。


 この小説は長編なのに短編集みたいな作品。


 一言で言うならこれに尽きます。


 ストーリーの流れがあるようで読者に想像して貰ってる流れが浮き彫りになってます。


 読みを再開した辺りで言うならテストの一件を例にしましょう。


 事前にイベントを利用しないと悪徳令嬢の子と接点が持てない、という結論に至った主人公がそれを利用しようという決意、絡みたくないけど男達と接点を持つ覚悟をした流れがあったはずです。


 テストの流れになる前に次のイベントはテストがくるみたいな話はなかったように思います。

 見逃しの可能性もありますが、テストの張り出しがあった時の主人公の地の文を見る限りなかったで間違いないかと。


 話の繋がりが薄く感じさせるんです。


 これだけでは何が悪いと言われてるか分かり難いかもしれないので、例えば異世界モノでチート冒険者の話でありそうな例を出しましょう。



 ギルドで依頼を受けて仕事をしようと思ったけど雨が降ってたから、と宿屋でグダグダして一日を過ごしたという終わり方をした次の日の話。



 お日様が真上に来る手前で頑張ってる日光にうんざりしながら冒険者ギルドにやってきた俺はいつものカウンターに座る受付嬢の前にやってくると半眼で見つめられ平坦な声音で挨拶をされた。


「おはようございます。今日もお早いですね、いつもやる気に満ち溢れてる貴方様を尊敬します」

「皮肉か? こっちも色々あったんだ」


 受付嬢に肩を竦めつつ掌をヒラヒラとさせて顔を背ける俺だが横目で顔を盗み見ると普段はぱっちりとした瞳を相変わらず半眼で、どうせ寝坊でしょ? と言いたげだ。


 まったく目は口より物を言うというがホントだよな……


 いや、俺にも事情がある。昨日、変な時間に昼寝し過ぎたから夜に眠れず、空が白み始めた頃に睡魔に襲われて……


 うん、俺は悪くない! 堂々としてたらいい。


 なのに……受付嬢の目を見つめられない俺はピュアボーイ。



 少し長くなったけど、これも前の話からの情報が後出しになってるんだけど、これは問題ない。


 それなのに何故、貴方の作品だと不味いのか。


 その理由は先の展開を知ってるかどうかという違いなんです。


 確かに変な時間に昼寝をしたらこうなる未来は予想出来たでしょうが、予想と結果、多少の穴あきの未来の予定だとしても知っているのとは大違いです。


 テストの結果で勉強会が発生する事は分かってたのに、興味なさげに張り出されてると考え、結果、同着の一位いると知ると目立ち過ぎたと慌てだす。

 テストを張り出してるのを遠目に見た瞬間に、そう、これが直近で発生するイベントだ、みたいな話をして、好感度が高い相手が勉強を教えてくるから誰も教えられないようにブッチギリで一位を狙った、とか、野郎と絡むのは嫌だが勉強会で悪徳令嬢が絡むから……的な流れを最初に持ってきていたらギリギリだったけどね。


 一見するとおかしくなさそうなんだけど、気付くとやっぱりおかしい。


 短編とかであればよくある流れでもあるんだろうけど長編と考えると不味いと言わざる得ないと感じました。


 だいぶ長くなってますが2つ目。


 出だしはそれなりにあったので気にしてなかったのですが、一人称なのに別に三人称でもいいんじゃ? という感じに主人公の心理描写が希薄になってきてる。


 作品の色的に主人公の内心と外面の差を楽しむのが売りのはずです。


 ただでさえ、男が女にという性別が変わってるだけに葛藤とか色々と考える事は多いはず。

 同性に転生してても知ってるゲームにしちゃってると、もっとそれなりに翻弄されると思いますよ?


 といった感じで落選とさせて頂きました。



 出だしは色々と受け入れる事が多く多少飛び飛びになってても良かったのですが、今後の方針が決まってからの流れで話の流れが飛んでいるは不味かったですね。


 おそらく私の所感ですが、こういう流れの話が書きたいという衝動で見切り発車しちゃった作品なのかなって感じました。


 もし、心当たりがあるようでしたら次は物語の流れ、最初から最終の着地点は勿論、停車駅のようにどこで停まる程度には考えた方がいいかと思います。





ハズれギフトの追放冒険者、ワケありハーレムと荷物を運んで国を取る!/寝る犬


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054894702276



一言:結果からお伝えすると落選となりました。


 どうして? と問われると簡単な理由です。


 描写が雑、の一言に尽きます。


 前回、描写が丁寧とコメントしました。勿論、嘘を言ったつもりはありません。


 事実、私が前回、読んだ辺りは丁寧と言えた。


 とはいえ、後半に多少ですがその予兆はありましたが、たまたまだと流しましたが、しかし、今回の読み始めた5階層にこっそり付いてきた女の子の話の辺りから露骨に描写がはっきりと雑になっております。


 以前に落選した方に伝えた、つんのめるような、という話をしたと思いますがそんな感じになっておりました。


 傾向的に登場人物が増える、会話が多めになると露骨に雑になってるように感じました。


 おそらくですが、セリフと絡ませた描写が苦手なのかな? 


 単純に雑にしてる、という感じではないのであれば、勝手な推測ですがコミニケーションを取るのが苦手、合致する趣味とかあれば別かもしれませんが、多人数と同時に会話を楽しむのは無理という印象を受けました。


 だから、会話してる最中、その時の感情からどんな仕草、表情、行動のデータ蓄積が少ないのかなって。


 そうじゃないなら、そういうのが文字に自然になってきますからね。


 もし、心当たりがあるのであれば、コミニケーションを取る努力、が出来れば一番良いのでしょうが、苦手で避けてきた人にはハードルが高いでしょうから人間臭い漫画などからパターンでも良いので学習する事をおすすめします。




 はい、残念な結果ですが、最終選考通過者は今回はなし、となりました。


 この2作品は丁度、前回、読み終えた時の続きに期待を感じさせられて、どっちも通過という流れもあるかと思わせてくれてただけに残念でなりません。


 だいたいの理由は述べましたが、綾束 乙さんは伏線か、話の繋がりを感じさせるものの組み合わせが出来ていれば通過させてました。


 寝る犬さんは最初の1~2話の地の文のクォリティーが会話が多くなるところでも維持出来れば通過させてたと思います。


 どちらもストーリーや発想は好みの差はあれど良かったと思うので頑張ってください。


 さて、第二回勝手に小説大賞の閉会になります。


 目頭を押さえながら前回の第一回の時の疲れを思い出しております。


 ええ、真面目に疲れました。前回の時も同じように感じたから第二回はきっとないって言ってたんですけどね……


 今度こそ、第三回がないように祈りつつ、閉会とさせて頂きたいと思います。


 参加して頂いた作家さん、そして、閲覧して頂いた方達、お付き合いして頂いて有難うございました。

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