先の期待値落選者への感想

 では、前回同様、私、独自で偏見に満ちた通過出来なかった理由を述べていきたいと思います。


ぼっちにラブコメは荷が重い/dooku


https://kakuyomu.jp/works/1177354054897228466


一言:やはり前回の時に危惧した人物描写のなさが残念な結果となりました。

 この事には5話ぐらいまで充分落選に値すると分かったので読むのを止めても良かったのですが一応、査定の10話まで読ませて貰いましたが更に評価を下げる内容でした。


 更に評価を下げたのをいくつか置いて行きましょう。


 登場人物達の頭が悪過ぎる。


 勿論、モブ、主人公寄りじゃないキャラクターなどに頭の悪いキャラクターがいるのは問題ありません。

 話の盛り上げのスパイスとして当然アリですが、そういったモブであったとしてもさすがに全国準優勝してるような空手家がヤンキーがこうも簡単に暴力に出るのは現実世界の設定で流れとしてまずい。


 空手はスポーツに分類され、一応、空手家の拳は凶器としては扱われないそうですが心証は悪いと言わざる得ません。


 こんなあっさり手を出す人がよく1年も学生生活が出来たと思わずにいられません。

 普通に退学か転校させられてますよ。


 日常的に暴走族が乗り込んできて、教師の胸倉を掴んで黒板に叩きつけるような生徒がいる学校でも、さすがに骨折させるような事件が発覚すれば退学させられます。


 まあ、不良同士とかであればうやむやになる事もありますが、他ではそうはいきません。


 勿論、発覚しなければ、という考えもありますが、今回の女の子は全ての男子に告白されているという設定で暴力事件に発展して発覚させてないというのは可能かと言うか……


 説明の必要はないですよね?


 はっきり言わせて貰いますが、よっぽどのモヤシ少年でもないかぎり、一般の女性を殴れば高確率で骨折させてしまいます。

 だから、女性を男性が殴ると凄まじく心証が悪く、過程はともかく男性が悪くなる傾向がある。


 まして、今回の女の子は凄まじくモテる美人。人物描写が美人ぐらいしか書いてないので想像になりますがスタイルが良く、線が細いというイメージ。


 そこで準優勝の空手家の拳とそんな女の子。


 手加減しても骨折間違いないですよ。


 よくあるじゃれあいのヒロインにおでこにコッツンじゃないんですから。


 しかも、後々に本人の一人称で主人公に封じられた事に酷く驚き、怒りを覚えている様子から骨折で済めば奇跡な展開じゃないかな?


 次にこの女の子。


 それだけモテていて、見た目しか判断しない男に幻滅して翻弄する事で楽しんでいる割に立ち廻りが酷過ぎる。


 翻弄出来るぐらいの頭が働く設定なら『こいつキレる』と気付き、助かる術を実行、模索するはずだと思う。


 せめて、思考で助かる術を考えて手がないという描写や考えを出すぐらいしても良かったと思う。


 キレる、ヤバイ以外考えずに思考を止めただけだよね? 違和感バリバリでした。


 この子もよく1年間問題なく過ごして来れたな、と思わずにいられない。


 あんな返事の仕方したら気の短いヤツならキレるって分からないものかな。


 まあ、強運、神に愛されるレベルだったのかもしれないですけどね。


 で、その両方から注目された主人公。


 こいつの設定がおかしすぎる、可笑しいと漢字にした方が正確にイメージが伝わるかな。


 音楽関係で億稼いで、高級マンションに住んでる。


 まあ、ここはいい。


 準優勝するような空手家の拳を簡単に止めるのは優勝者でも出来ないって。


 百歩譲って、音楽センスが凄まじく締め切りに追われる程の人気作家で寝る間も惜しんで体を鍛えているスーパーマン。

 完璧超人が主人公にしたいという意向を汲んだとして。


 ぼっち、なんですよね?


 もめ事に間が悪く挟まれるような展開にならないかぎり、『煩かったから』で助けに入ったりしないよ。


 ぼっちなら、煩いなら女の子達を無視し続けるか、場所を変える。例えばよくあるパターンなら鍵のかかった屋上の扉前とかにね。


 徹底的に関わりを避ける。


 更に、この主人公も頭が悪過ぎる。


 色んなところでやらかしているけど、一例を上げると




 鋭いもくそもあるか。っつーか入学してから一週間しかたってねぇぞ?速くね?それに岸本って誰だ?


 「岸本って誰だ?」


 「ほら、田中先輩といつも一緒にいる人ですよー。大富豪の息子なんです」


 あぁ。あいつか。顔までは覚えてないが。



 モテる後輩に声をかけられて、いつ自分を見てたという話の一文です。


 名前を覚えてないのは理解出来る、だが顔を覚えてないのに誰と断定出来るのは何故だ?


 この状況で自然に考えるなら、自分以外の存在はクズで覚える価値がない。だから特定は出来るけど分からない事しとく。

 しかも思考の中でもそれを演じきるという頭の悪さと気持ち悪さ。


 作者がそのつもりがなかったのであれば、せめて最後の一文を



 あぁ。田中ってヤツの後ろで金魚のフンのようについてたのがいたな……顔まで覚えてないけど。



 と書けばギリギリ徹底的に他人に興味がない人に出来たでしょうけどね。


 他にも色々ありますが、かなり文章が多くなったので纏めに入らせて貰います。


 正直、この小説を読む人は少ないだろうと思いましたがアクセスを見てびっくりしました。

 それなりの人が読んでくれてる小説なんですね。


 こういうのが受ける層があるの? と思わずにいられませんが、世界観、ストーリー、キャラクターのどれをとっても私にはまったく魅力を感じられませんでした。


 フォロー数とアクセス数が比例しない感じはしますが、こういう層があるということを知れた事に感謝をしたいと思います。




陽だまりとハンバーグ/umekob.


https://kakuyomu.jp/works/1177354054894722590


一言:前回、落としますと言いつつ、続きを読んで通過させるかどうか悩ましてくれるぐらいに盛り返してくれましたが、宣言通り落選させて頂きました。


 前回に述べたように決して貴方の能力が低いという話ではありません。


 どうしても単調な話の為、イメージするのが難しい題材が原因です。


 前回に言ったように漫画になったらと想像したら分かり易いかとは思いますが半数がご飯を食べてるだけの作品になります。


 絵でも単調なのにそれを文字だけでとなると至難の技かと。


 ただ、想像力を膨らませて読める人には人気はありそうだとは思いますが、そういう人は多くはありません。それはアクセス数が物語ってるように思います。


 しかし、これは勝手に小説大賞。


 狭き門の人を通す作品ではないので申し訳ない。


 ここからは想像力を膨らませて読んだ私の感想を述べたいと思います。


 約束。


 これが題材になってる作品で、約束という優しい束縛と感じました。


 勿論、10話ぐらいまでしか読んでいませんのでこれは私の勝手な想像でしかありません。

 壊れモノを扱うようにそっと抱き締める束縛。


 スケッチブック、カメラ、そして家族不和。


 家出、そして断とうとしたのではないでしょうか。


 だが、それに偶然、遭遇した隣の彼は止めようとしたんじゃないだろうか?


 しかし、訳を知らず、知ったところで自分の言葉にそんな力はないと。


 彼女に考える時間を作る為の甘い決まりごとを3つ。


 例え、自暴自棄になってる彼女に逃げたいという気持ちを利用した選択肢を突き付けたと取られるとしても。


 ただ、彼女にぬくもりを思い出して貰いたいという自己満足だとしても。


 などと私は勝手に想像して読んでいました。


 まあ、違っても合っててもいいんですがそういった想像を掻き立てる作品だと思います。


 おそらく、これが処女作という事はないと思いますので、この総評を見られた方でこの方の違う作品で想像し易い題材で書かれている作品を読まれたらどうでしょうか?


 きっと良い作品を書かれていると思います。



 はい、残念な結果ではありますが、2作品、落選となります。


 キツイ事も言っているとは思いますが、次回以降に役立つ事を祈っております。

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