懊悩編48話まで読んでのレビューとなります。
登場人物の名前が含まれているので、人によってはネタバレに感じるかもしれません。ご注意ください。序盤に出てくる登場人物ではあります。
言葉遣いがとても丁寧かつ、普段耳慣れない単語が出てきて、作者さんはとても物知りな方だと思います。私はあまり言葉を知らないので、憧れます。
また、私が戦争・戦記的なものを読みたい書きたいと思って読み始めたのですが、ドストライクにハマったうえに、とても参考になります。
作者さん、いや、先生をこれからも応援させてもらいます!
以下、登場人物について。
イスカさんいいなーと思っているうちにマリカさんが出てきて、早くも虜になりました。私は別に大きさ(何の?笑)にはこだわりませんが、面倒見がよく、ノリのいいキャラクターたちはとても魅力的です。キャラが多くて大変かと思いきや、一人ひとり個性があり、出番がきちんと用意されているのでとても活きています。
最後に、
マリカさん、めっちゃタイプ笑
近未来に転生!? という世界観でまず心をもっていかれてしまいますが、本作の魅力はそれだけではないのです!
チート設定だけど説得力ある成長をしてゆく主人公。
結果として彼は軍隊内の階級を駆けあがります。
そして、その過程で次々に現れる魅力的ヒロイン達。
あらゆる好みを尽くしているのではというラインナップ。
どの子もキャラが立っています。
しかし任務は……基本手に汗握るギリギリで無理ゲーな戦闘。
どう戦うのかは、見てのお楽しみで。
本作ジャンルこそ異世界ファンタジーですが、近未来ですので、サイバーパンクなSF好きな方でも十分楽しめる作品となっています。
実は、主人公のカナタ以外の視点で語られる物語があったりして、群像劇としても素晴らしい内容。
何という全部のせ。
ボリュームも凄いですが、これは読みごたえというものです。
まずは第一章開幕編をご覧あれ。
読みやすい文章に、気が付いたら……かなり読んでしまっていると思います。
そのまま突き進みましょう、カナタと一緒に。
異世界転生モノといえば「強いだけで信念が見えない主人公」「着いてくるだけでキャラの薄いヒロイン」「判を押したように同じ世界観」、こんな感じのものが多いですよね。
勿論それらが悪いという訳ではありませんが、アナタも流石に食傷気味なのでは?私はもうお腹いっぱいです。
さてこの作品はその凝り固まった異世界モノの観念をぶち壊してくれるでしょう。
しょーもないコミカルな掛け合いもあればいきなりハードな話になったりと、読者を飽きさせることは無いはずです。
尖ったキャラクターの魅力、曲がらない強さを持つ主人公、誤字脱字の少なさ、更新の速さ等…この作品の素晴らしい点を挙げれば枚挙に暇がありませんが、私が最も賞賛すべきは視点変更にあると感じました。
個人的な話ではありますが、私は別視点でのストーリー展開というものが苦手です。あちらこちらに話が飛び、また戻り、読んでいて疲れてしまいます。
ところがこの作品、不思議とそれが全くありません。大まかに3つの視点から物語は進んでいきますが、全てがドラマ性にあふれ思わず応援したくなってしまいます。
立場が変われば背景も価値も変わります。しかしいつかそれらが一点で交差したらと思うと先が楽しみで仕方ありません。
想いが溢れて長文となってしまいました。カッコいい主人公を求めてるアナタ、たまには狡っからくておっぱい革新党幹事長で脳内でネチっこい納豆菌を飼ってる、しかし最高にカッコいい主人公なんていかが?
異世界に精神転移でクローン兵士の肉体に宿り、近未来的な戦場を駆け抜け成長していく物語……がメインなのは確かなんですが、様々な要素が混ざり色々な見どころが多すぎて、なかなか簡単にはこの作品の魅力は伝えられない。
ボッチだった主人公が戦場で仲間や嫁候補を増やし、自ら諦め捨てていた人生を取り戻すかの様に生きる主人公のパートだけでも十分に面白いが、そこに敵方の人物や、地球に残された家族が進める物語も絡み、メインの物語の深みがドンドン増していく進行は、見事の一言に尽きる。
パラレル異世界でのシビアな戦況と、その合間に挟まれる仲間との掛け合い漫才やその人物達が背負うシリアスな事情、主人公亡き後に残された家族が始める意外な行動と繋がる物語、隠されていた真実と解き明かされるギミック……この物語を構成する要素その全てが面白い。
もちろん個人的な好みはあろうけれど、笑えて泣けて感動出来る、この作品は広い世代で多くの人が楽しめる名作であることは間違いないです。
魅力が多すぎて、ネタバレさせないで薦めるのが難しいので、レビューに「とにかく読んで」が多いのもやむなし。個人的にはハッキリ言って、プロでないのがおかしいと思うレベルなので、書籍化する前から読めてラッキーと思った(^^)b
キャラが立っている小説が好きな方は読んで損なし……というか、読まないのが損なので、読んでみるべき(^^ゞ
ここまで242話。
気がつけば一週間分の空き時間を費やし、一気読みしてしまった。それを可能にするテンポの良さ、馴染みやすい世界観がここにある。
いわゆる異世界物とは趣が異なるSF的な書き出しに戸惑いながらも、どんどん引きずりこんでいく作者の力量には脱帽。
驚くのはー作者のプロフィールを信じるなら、だがーおそらくは初投稿ということだ。
おいおい、暇つぶしにこれほど書けるなら、本腰入れるとどうなるんだい? 期待しちゃって良いのかな?
・・・明日から投稿を待つのが辛いと思っていたが、公開日は9/15!
私の体内標準アプリが確かなら、1日約7話のハイペース!
よし、どんどん書きなさい! 読んでやろうじゃないか。
OVAで見たいと思うのは私だけだろうか。オファーは無いのかな。