過去の読書歴の中で、最高の構成深度の物語

暴力表現、残虐表現はあります。
ですがそれ以上に、この世界に息づく登場人物の命、流れる年月、変わりゆく世界、人々を感じます。
忘れられていった想い、変わらぬ決意。何者も置き去りにしない物語のなかで、登場する名のある全ての人々に命を、人間であることを感じます。
ファンタジーというジャンルに限らずとも、乱読を重ねたこれまでの読書歴の中で、最高の構成深度であることは確実です。とても深い物語の骨子、一人一人の登場人物の掘り下げ、思わず唸る伏線の回収、一度舞台を降りた人物の驚きの再登場…。何度も泣きました。悲しみに泣き、歓喜に泣き、決意に泣き、出会いに、別れに泣きました。
この物語の魅力を十二分に紹介するには私の語彙力が足りませんが、全てのファンタジーを愛する人々に、いつか必ず読んで欲しい作品です。

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