--少年は頂を目指して何を得たのか。

魅力的なキャラクター。
重厚感溢れるストーリー。
抜群のセンスで綴られる戦闘シーン。

これらを丁寧に積み重ねた美しい小説です。
圧倒的な努力と緻密さ、そして情熱がなければこんなに素晴らしい小説を書くことはできません。

何人ものキャラクターを同時に動かし、会話の中でそれぞれの個性を引き出す。
適度な間隔で文章に散りばめられた伏線の数々。また、それを鮮やかに回収していく気持ち良さ。
敵の裏の裏の裏まで読み切る策略と一騎打ちの場面でなされるテンポのいい掛け合い。それだけでなくカッコよく決める場面においては、キャラクターの動きを詳細に書くことでその場面を容易に想像させる。
どれも一朝一夕で出来るようなものではありません。


カクヨムにいるのなら是非、一度は読んでみてほしい作品です。

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