窓のない部屋で鳥籠一つ

一人称語りのため、物語世界の全貌が見えないことで、ひりひりとした緊張感が、作品の冒頭に漂っています。
そこから、何がどうなっているのかが分かった瞬間、ぞわりとする感覚は、癖になってしまいそうです。
最後の補足で、少女のそれ以前とその後のイメージが大きく広がり、余韻が深い作品でもあります。