第三章「海軍革命」
日本は満州および新疆方面からソビエトに侵攻。
ソビエトの広大な凍土と莫大な兵力に初期は押されていたが、ソビエトの工業力の低さ。日本の装備の備蓄や日本軍が得意とする奇襲攻撃など日本軍が有利な点が見つかり、日本軍の反抗が始まった。
ところ変わりここは、スターリングラード。
日本軍の宣戦布告にソビエトの幹部達は少しばかり驚いていた。
なぜなら、日本のような島国がソビエトのような大国相手に戦争を始めたからだ。
大規模な技術革新を遂げたとはいえ、所詮は島国。
ソビエトのような大国には到底敵うはずも無く、短期間で敗北に追いやると思っていた。しかし、現実は違った。
戦争が進むにつれて、日本軍が得意とする持久戦や包囲戦で次第にソ連軍は苦戦を強いられるようになっていく。
最初は5000万も居た兵力も今や、わずか2500万まで消耗してしまった。
ソビエト連邦の最高司令官スターリンも自国の危機を感じ始めていた。
そして1943年2月20日。日本軍の包囲戦でソ連軍は一気に戦力を減らされた。
後に「ソビエトの悪夢」と呼ばれたこの戦いは両者の勝敗を大きく分ける戦いになった。
そして、1944年7月15日。スターリングラードに集結した防衛部隊と日本軍の機甲部隊が戦闘になった。
ソビエトの防衛部隊の数は歩兵400万、戦車約3000両を中心とする部隊に対し、日本軍は、歩兵200万、新型重戦車を中心とする2500両の機甲部隊が衝突。「悪魔」の名にふさわしく、圧倒的な力を見せつけられた防衛部隊は3日間の抵抗のあと、損害を出す前に敗走同然に退却した。
このような確定した敗北を前にスターリンも「これ以上の犠牲は出すな」と敗北を認めた。
日本国はソビエトの一部分の併合と日本国ロシアのトップをウラジミールに任命
すること。この二つの条件を提示した、ソビエトの上層部は驚きを隠せなかった。
なぜならこれまでの戦争では全土併合か植民地の二択であったためだ。ソビエトの人々は自国を残してくれた日本に対し友好的になった。
それは1944年のまだ暑い八月のことだった。
その時には、海軍も軍備拡張に遅れまいと、建造を急いでいた頃であった。
時は変わり1940年1月5日
海軍大臣直々に海軍の拡張計画が出された。
内容としては以下のようなものだった。
「大和・武蔵の主砲を五十一糎砲に換装する近代化改修」
新型正規空母
「大和型:三番艦
「風神型:一番艦
「赤城型:一番艦
新型軽空母
「海龍:一番艦
「空龍:一番艦
新型戦艦
「金剛型:一番艦
三番艦
「扶桑型:一番艦
「伊勢型:一番艦
「長門型:一番艦
新型重巡洋艦
「古鷹型:一番艦
「青葉型:一番艦
「妙高型:一番艦
三番艦
「最上型:一番艦
三番艦
「利根型:一番艦
新型軽巡洋艦
「天龍型:一番艦
「球磨型:一番艦
三番艦
五番艦
「川内型:一番艦
三番艦
「夕張型:一番艦
新型駆逐艦
「雷型雷:
「時雨型:
「朝潮型:
「吹雪型:
「磯波型:
「睦月型:
「白露型:
「雪風型:
以上空母10・戦艦12・重巡14・軽巡12・駆逐44の巨大建造計画であった。
この巨大計画が完了したのは1950年2月15日であった。
そして、この日は日本がイギリスへの宣戦布告の準備を進めている時に
イギリスからとある一人の来客が訪れた日でもあった。
その男の目的とは・・・
イギリスから来た男の目的とは。
イギリスから来た男は1945年6月20日に
日本軍部との懇談に参加した。
海軍大臣「本日は、お越しいただきありがとうございます。」
男「今日はとある要件を伝えに来たんです。」
海軍大臣「ほう。要件ですか。」
男「はい。実は私はイギリスの外交官のウェリントン・チャーチル
と申します。」
※以下、チャーチル
チャーチル「実は我が国では最近、貴国の軍拡・連戦連勝を目の当たりにし
我が国の首相たちが会議を開いたところ
「日本との二度目の戦争は何としても回避しなければならない」
ということになりまして。」
海軍大臣「なるほど。」
チャーチル「今回はイギリスを代表して貴国に対し我が国との友好と
不可侵条約の取り付けをしていただきたく参った次第であります。」
海軍大臣「不可侵ですか。」
チャーチル「はい。」
海軍大臣「宜しいでしょう。ですが、条件があります。」
チャーチル「条件…ですか。」
海軍大臣「はい。米国と開戦したら我が国に協力していただきたいのです。」
チャーチル「と言いますと?」
海軍大臣「例えば兵器のレンドリースです。」
チャーチル「なるほど。いいでしょう。」
海軍大臣「ありがとうございます。条件は以上です。」
チャーチル「それだけでよろしいのですか!?」
海軍大臣「はい。それ以上は要求いたしません。」
チャーチルは、驚きながら承諾した。
この条件は降伏したソ連・友好国のドイツも同じだった。
ロシアのウラジミールも承諾した。
日本は来るべき米国との戦争に対し
英国・ソビエト・ドイツに戦車その他諸々の製造を命じた。
英国にはチャーチル Mk.Vlll戦車を2000両。
ソビエトにはIS-2戦車を5000両。
ドイツにはティーガー戦車を3000両。
製造を命じた。
その他にも銃器・軽装甲車・ジープ・軍用トラックなども製造が命じられた。
ドイツにはヴィルベルヴィント・プーマ・キューベルワーゲンの製造を。
イギリスにはAC Mk.Ⅰ・AC Mk.Ⅱ AA・A4E10・ランチェスターの製造を。
ソビエトにはT-24・BA-64の製造を命じた。
日本本土でも米国との戦争に対し兵器の製造は急務となっていた。
中島には富岳・零式戦闘機・流星の製造を。
川西には紫電・紫電改の製造を。
九州には震電・震電改の製造を命じた。
川崎重工にも陸軍から製造要求書が届いていた。
川崎重工には
九三式重戦車3000両
九四式中戦車3500両
九五式軽戦車4000両
製造が命じられた。
川崎は全工場をフル稼働させ
何とか生産をしていた。
そんなある日
大本営から一つの重大発表が放送される。
国民はラジオの前で大本営発表を聞いていた。
「大本営発表!」
「大本営陸海軍部発表!」
「大本営陸海軍部は敵米国との戦争に突入するむねを発表!」
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