第八章「全面戦争」
前回の二度目のハワイ、真珠湾攻撃から早一か月。
帝国陸軍は、米本土に対する最終決戦の計画をしていた。
帝都にある大日本帝国陸軍省では、山下陸軍大将の元計画が進められていた。
畑少将「アメリカ侵攻作戦ですが、上陸隊で戦線をいくつか構築するのが良い
と思われます」
石原中将「上陸経路ですが、いくつか案があるのですが…」
山下大将「見せてくれないか?」
石原中将「分かりました、こちらになります」
その一 アッツ島・アラスカ経由、シアトル行き
その二 ハワイ経由、サンフランシスコ行き
その三 アイスランド・グリーンランド経由、ニューヨーク行き
その四 スリナム・キューバ経由、フロリダ行き
石原中将「この四つの案の中から一つもしくは二つ実行しようと考えています」
山下大将「私は、案二と案四の二つがいいと思うのだが、君たちはどうだい?」
畑少将「私は賛成であります」
石原中将「私も大賛成です」
山下大将「ではそうしようか。ああ、それと前回話した計画なんだが…」
こうして、日本軍は太平洋そして大西洋とカナダの三方面作戦を展開させることにした。また大西洋の制海権の確保のため英国に戦争への参加を要請することが決定した。英国の対米戦決定によりこの事を英国の軍事部に伝えるために石原中将はロンドンに急行した。
石原「初めまして、チャーチルさん」
チャーチル「初めまして石原さん、今回はどうされました?」
石原「本日はですね、英国に対米参戦をお願いしたく参った所存であります」
チャーチル「対米参戦ですか…。少しお時間を頂けますかな?」
石和「ええ、もちろん」
石原がロンドンに来た二日後、ロンドンでは会議が行われていた。
英首相「それで、日本が参戦を要請してきたと」
チャーチル「ええ、そのとうりです」
英首相「米国とは以前友好関係にあったからな、難しい決断だな」
チャーチル「そうですね首相……。では、国民投票をしてみてはいかがでしょう」
英首相「なるほどその手があったか、それはいいアイデアだ。そうしようか」
こうして英国全国民に対し対米戦に参戦すべきかという国民投票が行われた。
結果は「参戦すべき」75% 「参戦すべきではない」25% この国民投票により
英国の対米参戦が決定となった。英国が参戦してくれるとのことで帝国陸軍では急ぎ準備が進められた。
英国の参戦決定によりとうとう日英vs米の一大戦争が幕を開けることとなった。
米国カナダ国境部。
米陸軍兵士A「日本が我が国と本格的に戦闘状態に突入したというのは本当か?」
米陸軍兵士B「ああ、どうやら本当らしい、何せ英国も日本に味方したとか」
米陸軍兵士A「それは本当か?だとしたら、状況は最悪だなハハハ」
米陸軍兵士B「ん?何か聞こえないか?」
米陸軍兵士A「ヒューという音なら聞こえ…」
米陸軍兵士C「後方の弾薬補給所に砲弾が命中!さらに敵機降下中!」
米陸軍兵士A「オーマイガー!」
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