『伝説が始まってしまった聖域』ナロッシュ
・概要
石造りの大小さまざまな円形の遺跡が密集する場所。
その一つ一つが巨大な魔方陣で、異世界から勇者を呼び寄せるのに用いられてきた。ゆえに宗教を超えて聖域とされている。円形の中心に光となって召喚されるらしい。星の流れとの関係ですべて一度きりの使い捨て。
国難の度に召喚を行ってきたが、予算と魔力、準備の関係で間隔は最短でも10年は待たなくてはならない。
ここがこの世界とカンパニーとが接触した最初の場所であり、広告用にカンパニー有形文化財第三種に指定されている。
・地理
周囲は森が生い茂り、比較的整備された道以外はかなりあれている。住み着いている虫や小動物は大きく健康的だが、ここは聖域なので殺生は禁忌にされている。
円形魔方陣、小さいものでも10m、最大では150mを超える。一見すればコロシアムのようにも見えるが、中への出入りは度外視されているため、設置された梯子を上り下りする必要がある。
積み重ねた石には複雑な文様が刻まれていて、未だに高い魔力がくすぶっているらしい。
魔方陣の周囲には建設に携わったものたちのキャンプ地や、資材置き場などが残っていて、生活の跡が見られる。
カンパニーを呼び出した魔方陣は全長50mで、周りのキャンプ地も新しく、規模からも無人の村と呼べるほど大きい。水と食料さえ何とかなればすぐに住める。
それらの遺跡の地盤を少し掘るとおびただしい数の頭部の骨が出てくる。これらは儀式の生贄で、カンパニーのものはまだ腐敗しきっておらず、毛や皮が残っている。
土地として魔力が集まりやすく、ゆえに遺跡ができた。この場所での魔法は他と比べて強化される。
・特産
石切りや建築に必要な原始的な道具が放置されていて、なんかに使えそう。
異世界召喚、今のピンチを他人の手を借りて何とかするための巨大魔法。かなり強力だが、それ相応の魔力が必要となり、そのために毎回何千人もの生贄がささげられてきた。その処理跡が転じて近くが墓場となっている。
現在、打倒カンパニーのための異世界召喚をもくろむ一派が暗躍しており、高い魔力を集めるためによからぬことをしている。
禁忌を恐れなければ、森には豊富な動植物がおり、果物で水分を頑張れば生存は可能。ただしそれによって魔力に変調がもたらされるようで、見る人が見れば、バレる。バレたらそのまま罪人として世界が敵になる。
一応、カンパニーを経由しない異世界転移の唯一の手段ではある。
自主企画『異世界社長戦争』用設定 第1991支店王国 負け犬アベンジャー @myoumu
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