真奈の夏


 既婚者の彼に迫ったのは私の方からだった。一度は断られたけど、押して押して押しまくった。

 不倫をしている、という感覚は薄かった。彼と奥さんとの夫婦生活が破綻していることは、彼の話を聞いていれば手に取るようにわかったし、奥さんの方もどこかに別のヒトがいるみたいだったから。

 高校二年の夏、付き合って一年が過ぎ、ようやく彼と布団を共にしたけれど、彼の愛撫はガラス細工でも扱うみたいに弱々しくて、くすぐったくて焦れったくて「もっと激しくしていいですよ」なんて、私自身、初めてだったのに可愛げのないことを言ってしまった。

「あ、ごめん。下手くそで」と目尻にシワを作って苦笑いする彼が愛おしくて両手を広げてゴツゴツした背中を掻きむしるように抱き寄せた。唇を重ねる。乾いた大人の唇。煙草の臭いなんて嫌いだったのに、なぜか嫌じゃなかった。

 彼は自分から舌を入れてくることはなかったけれど、私の舌は決して拒まなった。いつだって戸惑いながらも、最終的には優しく私を受け入れてくれた。不安になるほど優しく。

 ……そうか。奥さんはその不安に耐えきれなかったから、他の男を求めたのか。舌を絡ませ息がつまるほどのキスをしながら私は思った。

 彼は奥さんが不倫をしているなんて考えたこともないみたいだったけど、いくら仕事が忙しくたって毎週のように朝帰りをする奥さんなんて聞いたことがない。でも、わたしは彼に指摘はしなかった。小さな優しさと意地悪だった。

 きっと奥さんも彼の優しさの被害者なのだ。奥さんも彼の愛を確かめたかったんだ。わざとバレるように浮気をして、彼に叱って欲しかったんだ。私だってそう。彼と一緒にいると幸せなのに、無性に寂しくなるときがあるから。


 彼はいつだって私のわがままにつきあってくれた。声が聞きたいと言えば奥さんの目を盗んで夜中でも電話をくれたし、会いたいと泣けば無理くり都合をつけて、車を飛ばして会いに来てくれた。嬉しかったけど、たまには叱って欲しかった。わがままを言うな、と突き放されたかった。別れることになったとしても、きちんと想いを伝えてくれればそれが優しさなのに、彼は本当の優しさを知らないのだ。優しさは与えるものと信じて疑わないのだ。

 彼はいつだって受け身で、自分の意見を言わない。どんなわがままにも苦笑いをして応えてくれる。それが嬉しくもあり、時に苛立たしくもあった。彼は人を傷つけないようにビクビクしながら生きているのだ。でも、そのせいで別の誰かを傷つけていることには気づいていない。愚かで、卑怯で、どうしようもなく愛おしい人だった。


 私が大学生になる頃、彼は形ばかりの昇進をした。名前だけの役職がつき、雀の涙ほどの役職手当がついた。代わりに残業代は出なくなったみたいだけど。 

 どうやら残業を減らせだのコンプライアンス遵守だのと上から言われていたみたいだけど、具体的な方法は彼に丸投げだったようで、彼は中間管理職として、プライベートを優先したがる部下たちと、理想と無茶ばかりを言う上司の間で板挟みだったようだ。定時には帰ってしまう部下の残務を処理するために彼だけが終電近くまで働いていた。

 私は「転職したら」と提案したけど、彼は首を横に振った。

「会社に迷惑がかかるから」と諦めにも似た苦笑いをしていた。

「でも……」と言いかけてやめた。学生の身分で偉そうなことは言えないし、私がなにを言っても、彼は「そうだね」と苦笑いをするだけだから。


 文句を言わずに働く彼の仕事は日に日に増えた。

「今度、新卒の採用もやらされることになったよ」と今年になって、彼は毎度の苦笑いで話してくれた。

 夜の高速道路。流れるネオンに照らされた彼の横顔は出会った頃から数年しか経っていないのにずいぶんと老け込んでいた。

 彼は相変わらず私と会うことに罪悪感を抱えていたみたいだけど、それを隠せるほど器用な人ではなかったから、私は無邪気な子供のふりをして、そのことには気づかないふりをした。我ながら、ずいぶんと大人になったなと思った。窓の外に映る夜景だけは私達が出会った頃と変わらずキラキラと輝いていた。

 郊外のインターチェンジで降りてホテルが並ぶ路地に入る。私のお気に入りは豪華客船を模した外観のホテルだ。ホテルの名前は映画にもなった沈んだ客船の名前だったけど、これはまがいもの。沈むことのない偽りの船だ。まあ沈まなくてもベッドで溺れることはできるけど。

 部屋に入って大きなベッドに飛び込んではしゃいでいると「真奈は子供だな」と彼は笑った。

「正志さんは子供だと思ってるのに私を抱くんですか」と意地悪を言ったら彼は言葉に詰まって苦笑いした。

「ごめん。そういう意味じゃないよ」申し訳なさそうにまた謝る。冗談の通じない人。両手を広げて彼を求めると、彼は少し迷ったみたいだけど、結局は微笑んで私の上に覆いかぶさった。彼の体温、心臓の鼓動が近くなる。私は彼の唇を求め、ワイシャツのボタンを外した。「今日は大丈夫ですよ」と私が言っても彼は絶対に避妊具を忘れなかった。彼はいつでも立派で臆病だ。

 波打つシーツの上でひとしきり溺れたあと、彼は落ちるように眠りにつく。最近はいつもこうだ。疲れているのだ。

 ギリギリまで私の胸で寝かせてあげて、時間がきたら頬をつまんで起こす。

「ごめん、寝ちゃってた」と申し訳なさそうに彼は謝った。謝ってばかり。でも、彼は不器用なりに紳士的に私に接してくれている。奥さんに罪悪感を抱きながら、日々の仕事に追われながら、自分の不甲斐なさに悩みながら、それでも精一杯に彼は私に向き合ってくれていた。


 だから、あの人が隠し撮りされてネットで晒されて、心無い人たちに批判された時も、私の心は動じなかった。彼のことを信じていたから。

 カバンの隙間から隠し撮りされたのは彼の会社の就職面接。長机に座る彼と上司らしき顎にたっぷり肉をつけたデブ。ふんぞり返るデブは黙って腕を組むばかり。

 そんなデブの横で、彼は私には一度も見せたことのない高圧的な態度で面接を進めていた。言葉だけを聞けばネットで炎上するのもわかるほど、酷い女性差別の圧迫面接だった。だけど、私にはわかる。画質は荒かったけど彼の目は伏し目がちで、声はかすかに震えていた。彼の言葉はすべて隣に座るデブの指示に決まっている。デブはふんぞり返り、就活生よりも彼のことを監視しているようだった。デブは彼の言葉が少しでも詰まったり、酷い言葉を言うことに迷いを見せたりすると、わざとらしく咳払いをした。それを合図に彼は姿勢を正して似合わない高圧的な言葉を吐いた。


 ツイッターで拡散されたらしい。炎上して企業名が明るみに出た。ネットの有志たちによって彼の実名が晒された。でも、私は何も言わなかった。

 いつも通りにわがままを言って呼び出して、マクドナルドのドライブスルーでポテトとコーラを買って高速道路のネオンを眺めた。彼は疲れた顔をしていたけど、いつもと変わらず私のわがままを聞いて、苦笑いをして、謝らなくていいことで謝った。

 私が何も知らないとでも思っていたのだろうか。それとも、私が黙っているから敢えて何も言わなかったのだろうか。どちらにせよ、無性に寂しかった。

 彼に弱みを見せてほしかった。落ち込んだり、八つ当たりをしたり、弁解をしたり、時には暴言を吐かれたって暴力を振るわれたって構わない。俺は悪くないんだ、上司に全部やらされたんだって、自己弁護して、泣き叫んでくれたって私は全部抱きしめるつもりだった。私はあなたの味方だからって頭を撫でて言いたかった。一緒に泣きたかった。

 なのに、彼は何も言わず弱音も吐かず、苦笑いするだけで何も言ってくれなかった。

 炎上は収まることはなかった。ついにはワイドショーにも取り上げられた。彼の会社は彼を守ることもせず、「今回のような差別的な発言は面接担当者の独断で行ったことであり、弊社としては男女で採用の可否を判断した事実は過去にもなく、女性差別は断じて容認するものではない」と文書を出した。そして、「当社員を懲戒解雇した」と続けた。

 私は彼が解雇されたことを、ネットのニュースで知った。


 そして、彼は自殺した。


 電車に飛び込んであっけなく死んでしまったのだ。それすら私はインターネットで知った。驚いて信じられなくて何度も彼に電話した。彼が自殺したなんて心ないフェイクニュースで、彼はいつものようにどこかトボけたような口調で苦笑しながら電話に出るはずだった。でも、何度も何度も電話をかけたけど彼に通じることはなかった。そうして、私と彼の関係は永遠に失われてしまった。

 私は彼にとってなんだったのかな。私のわがままは全部聞いてくれて、自分はわがままの一つもこぼさないで死んでしまった。彼の本音は一つも聞けなかった。何も告げずに逝ってしまった。暑い、真夏の出来事だった。

 私はぶつけることのできない思いをぶつける相手を探した。ツイッターのアカウントを作り、血眼になって探した。……そして、見つけた。彼の面接の動画をツイッターにあげた人物を。世間は狭かった。悲しいくらいに狭かった。


 こんなことをしたって彼は浮かばれない、誰かに想いを打ち明ければそう返されたと思う。わかる。私だってそんなことはわかってる。

 キッチンの戸棚を開けて、収納ケースから銀色の刃を取り出した。刃渡り二十センチの包丁。使い古された鈍い銀色は色あせていて、覗き込む私の顔を映し出すこともない。睡眠不足のやつれた顔が映ることもない。

 あと少しで何にも知らない彼女はこの家にのこのこやってくる。親は出張。私以外には誰もいない。彼女を部屋に招き入れて油断してるところを、何も語らずこの刃を突き立てるのだ。そうしておしまいだ。後のことはどうでもいい。彼女を刺した後はひと眠りして、彼を追って死ぬのも悪くない。

 どのくらい包丁を見つめていたのだろうか、チャイムが鳴って我に返った。時計を見ると、いつのまにか約束の時間になっていた。

 一つ息を吐いて、そっと包丁を戸棚にしまい玄関に向かう。


 玄関の扉を開けると、少し照れくさそうな顔をして彼女は立っていた。あの人を死に追いやった憎むべき相手のはずなのに、久しぶりに見た彼女は私が好きだったあの頃のままだった。髪は染めてるし、垢抜けてはいるけど、私の憧れていた彼女そのままだった。

「久しぶり」

 彼女はぴょこっと片手を上げて言った。

「久しぶり」

 ふっと懐の奥に入り込んでくる懐かしい声につられて愛想笑いをしてしまう。

「元気だった?」

「ん、まぁまあ」

「そう? なんか痩せてない? 夏バテ?」

「ううん、大丈夫だよ」

 そんな会話をしながら、玄関に促すと彼女は靴を脱ぐなり「そんな真奈にコレ。お土産っ」と言って、ポンっとローソンの袋を私に押し付けた。

「何?」と聞くと彼女は「キンタマサンドだよ」とおどけて言った。見てみると『照り焼きチキンたまごサンド』が入っていた。アホらしかったけど、彼女のそういう照れ隠しの所作が懐かしくて、切なくなる。

「やっぱりなんか元気ないじゃん。どうしたの?」

「べつに……普通だよ」

「そっか。ならいいけど……。お邪魔しまーす。あっ、お母さんは?」

「出張でいないよ」

「おっ、そっか。じゃあ夜中までゲームしても怒られないね。なーんちゃって」

 無邪気に笑う彼女。ダメだ。流されそうになる。こんな風に、あの頃みたいな軽口を弾ませられると決意が鈍る。

「それにしても本当久しぶりだね。懐かしいなぁ真奈んち。あ、この賞状懐かしいなぁ! アレだよね。絵のコンクールだよね。ウケる」

 階段の途中の額縁を見て、彼女がケラケラと笑う。ダメだ。あの頃と変わらない彼女の太陽みたいな明るさは私の心のドス黒い感情を消し去りそうで、決心が鈍りそうで、慌てて口を挟んだ。

「の、飲み物を持ってくから、部屋でちょっとまってて」

 彼女の背中に投げかけて、私は踵を返す。階段を下りきってから呼吸を整える。彼女の笑顔がまぶたの裏に焼き付いて、心臓がドキドキしてる。ダメだ。こんなんじゃ……。 

 深呼吸をして心を落ち着かせる。昔、彼女へ抱いていた気持ちを思い出しそうになって、慌てて心に蓋をする。あんな気持ちはもう過去のものだ。あれからもうずっと忘れていたではないか。彼と出会い、恋をして、彼女のことは忘れたつもりだった。いや、実際に今の今まで忘れていたはずだ。なのに、それなのに何故。

 顔の火照りを抑えて台所へ駆ける。冷蔵庫から麦茶をコップに入れて一気に飲み干した。


 私は彼女が好きだった。たぶん、たぶんだけど、ライクよりももう少し違う意味で。依存していた、と言ってもいいかもしれない。彼女がいたから私は学校に通えた。内気で体も弱く、学校を休みがちだった私を彼女はいつも気にかけてくれた。遅れた分のノートやプリントを見せてくれて、その日にクラスであったトピックを面白おかしく話してくれた。彼女は優しくて正義感が強くて、きちんと自分の意見を持っていた。運動神経も良くて、運動会ではいつもリレーの選手だったし、一輪車に乗れない子のために放課後に練習を手伝ってあげるような子だった。

 彼女はクラスの人気者で私は友達の少ない地味な子供だった。それなのに授業で二人組を作るときは真っ先に私に声をかけてくれた。クラス換えで別々のクラスになっても、登校時間には家まで迎えに来てくれたし、休み時間はおしゃべりに来てくれた。私が彼女に勝てることといったら、勉強くらいのものだった。

 いつでも私の前をずんずん歩いて障害物を蹴散らしてくれるような彼女だったけど、試験勉強の時だけは関係が逆転した。でも、だからこそ私は卑屈にならなかったし、彼女のことを大好きでいられたんだと思う。すぐサボりたがる彼女を叱って「一緒の高校に行こう」と問題集を解かせた。まあ、最終的には一緒の高校には行けなかったのだけど、それでも彼女は一生懸命勉強してくれた。彼女は勉強は好きじゃなかったのだろうけど、私はあの二人で膝を付き合わせて問題集を解いた冬は私の学生時代の数少ない幸せな思い出の一つだった。


 最後に会ったのは中学の卒業式。春だというのにとても寒くて、桜の花も確か咲いてなかったと思う。

 彼女と一体何を話したのか、私は何も覚えていない。別々の高校に行けば、きっと彼女は私のことなんか忘れてしまうんだと思うと悲しくて涙が止まらなかった。彼女は仲のいい友達が私以外にもたくさんいて、高校に行けばその交友関係はさらに広がるだろうし、綺麗だから素敵な恋人もできる。そうしたら、地味な私のことなんかすっかり忘れてしまうんだ。


 私は彼女を独り占めしたかった。でも、それは当然ムリだった。彼女は私の予想の通り、高校に進学するとあっけなく私の前から姿を消してしまった。寂しかった。彼女とは反対に私は新しい高校でつまずいた。クラスに馴染めなかった。次々とグループが出来上がっていくのに私はいつまでも孤独だった。彼女も他の中学の同級生たちと同様、ツイッターで高校生活の楽しい日々を投稿していたけど、それを見るのは辛すぎて私はアカウントを消した。けど、彼女はそんな私に何も連絡をくれなかった。きっと私がツイッターのアカウントを消したことすら気づかなかったのだろう。ただでさえ体が弱い私は、精神的にも参ってしまって高校も休みがちになった。


 もういっそ、死んでしまおうか。憂鬱な月曜日の朝、電車を待つ列の先頭で、今にも降り出しそうな空を見上げて思った。ポンっと飛び降りてしまえば全て終わるのだ。そうすれば息を潜めて何時間も教室の隅で身を縮めている必要もないし、スマホが鳴るたびに彼女からのラインじゃないかと、あり得ない期待をして落ち込むこともない。

 ちらりと電光掲示板を見ると、急行の通過待ち。飛び込んでしまおう、という明確な意識ではなく、光に吸い寄せられる虫みたいに無意識に私はフラフラと白線を跨いでいた。

 その時だ。手を掴まれた。ハッとしたその瞬間に警笛を鳴らして目の前を列車が通り過ぎていった。

 列車が見えなくなり、今更怖くなり震えながら振り向くと、スーツ姿の男性が立っていた。

「いや、すまない。勘違いだったら申し訳ないんだけど、いま君さ……」


 そうだった。私の命は彼に救われたのだ。彼女に捨てられた私を救ってくれたのは彼だったんだ。それなのに、私は彼に甘えるばかりで何もしてあげられなかった。彼を救ってはあげられなかった。それどころか、私を捨てたあの子と再開して笑顔に触れただけで、あの頃に戻れるかもとか、また仲良くできるかも、なんて心をときめかして……。私はなんて自分勝手な人間なのだろう。

 激しい自己嫌悪に心が凍りつく。私は卑怯で臆病でひどい人間だ。ごめんなさい。本当にごめんなさい。じわりと目頭が熱くなる。彼の笑顔が、大きな手が、抱きしめられた感触が、確かに覚えていたはずの彼の全てがもう届かない。心の奥に沈んでいく。大好きだった彼の顔がもう、うまく思い出せない。


 ポロポロと涙がこぼれた。時間は戻らない。彼にはもう会えない。会いたい。会いたい。彼に会いたい。彼を支えたかった。彼と一緒に生きたかった。どんなに世間に後ろ指さされようとも、彼と一緒なら何もいらないと、そう思ったんだ。


 台所の端で嗚咽にまみれた。涙が後から後から流れてきて、立っていられなかった。窓の外ではセミが泣いている。私の泣き声を隠してくれるみたいに。


 しばらく座り込んで悲しみの海に浸っていたけど、もう立ち上がらなくちゃ。私にはやるべきことがあるんだ。

 わがままばかりを言って困らせた私の最後のわがまま。きっと彼は空の上から見ていてくれる。いま、きっと私の心の声を聞いてくれてる。


 ねぇ、正志さん。きちんとやり遂げたら、私もすぐにそっちに行くから、そしたらその時は苦笑いですませないで、私に本音で向き合ってくれますか?

 ちゃんと私を叱ってくれますか?

 ダメな私をきちんと叱ってくれますか?


 目をつぶって彼との日々を思い出し、深呼吸をひとつして、私は立ち上がった。


 彼女が待つ部屋へ。


 私はもう迷わない。





 終

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【夏が散る】 ボンゴレ☆ビガンゴ @bigango

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