ロードが開かれきらめく光が俺をうつ

 
の通りに王道ファンタジーロボット小説です。

主人公+バイクで説明不要、ですがしかしそのバイクも異世界でそのロボット動力源を流用して使う辺りが、ある意味モデルとされていると思わしき作品(言葉に語弊あり)には無い要素で個人的にツボ。

もちろん、ファンタジー+ロボットという線はキチンと押さえてありますが、個人的に一番評価が出来るのは
「ロボット整備時の油臭さ」
「クッキング(食べ物)が出てくる頻度」
でしょうか。
これを重視しているかどうかで、世界観の深みが大きく違います。それが作者様にはおそらく解っていらっしゃるのでしょう。

ただ、気になった点としましてはストーリー的に明確な目的(主人公が敵と戦う理由)が伏線的にも見受けられないという所、伏線というものは一つ思わせ振りな単語でも出しておくだけで(実の所、後先を考えなくても大丈夫)良いので、日常系のファンタジーロボット(少し矛盾のある言葉?)を目指しているのでなければ、出しておくべきかと……(ライバル風のキャラは出ておりましたが)

しかし、某オーラロード作品でも主人公が再び故郷へ戻るまでは、明確に敵と戦うべき理由を持っていなかった風にも見えましたので、私の洞察不足かも知れません。


と、ここまで余計なお世話をさせて頂きましたが、ひとえにこのままストーリーがだれてしまうのが惜しい作品ゆえのイチャモンと受け取って頂ければありがたいです。

あと、地味にチート要素が無い、骨太な作品であることを明記させて頂きます。

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