恐怖にあらがえず

彼女は純粋なふりをしているんでしょうか。

少なくとも僕にはそう思えました。

そう思って読んでいくと、彼女の感情のなんと愛おしく繊細なことか。

恋愛に対して奥手だとか潔癖だとか、そういう簡単なものじゃなくて、ただ彼女はきっと自分というもの、自分が作り上げた自分が壊れるのが怖かったのかな、なんて思ったりします。

きっと、この小説にはそれぞれの解釈があって、読む人読む人でそれが変わっていく。

素敵なお話でした。
みなさまもぜひご一読を。

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