ぼくは常々、人間は物質の世界とは別に、ことばの世界を(自覚する・しないを問わず)生きているなあ、と思っているのですが、そのことをつくづく実感させられるような小説でした。ことばに魅せられ、ことばの限界…続きを読む
これは、蝶のイデアを求める詩人の話なのか? 蝶という象徴に託した究極的な何かを求める詩人の話なのか? ぼかされたラストと、幻想的な幻視の数々が私たちに素晴らしい映像のインスピレーションと、文章…続きを読む
現実には存在しないものを実在させる技術を持った男。羽生犀星。その彼が彼岸へ逝ってしまった。わたしに一つの願いを託して。美しい詩と詞とイデア。その果てにある彼の本当の願いとは――…続きを読む
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